令嬢エリザベスの華麗なる身代わり生活3 / 江本マシメサ

本の感想, 作者名 あ行江本マシメサ

自身とエリザベス・オブライエンの出生の秘密の手がかりを掴んだエリザベスは、体調が戻り次第裏とりを進めようとするが、時を同じくしてシルヴェスターが事故に巻き込まれ、意識不明の重体という知らせを受ける。シルヴェスターの様子を確認したいエリザベスだが、一歩先んじたエリザベス・オブライエンのおかげでシルヴェスターには会えずじまいとなり、シルヴァスター不在の中ユーインの助力を得て「エリザベス」の謎とシルヴェスターの事故の黒幕を探ることになる。

女性陣が強くて良いものでした。

どたばた令嬢入れ替わりものの3冊目、完結編。「エリザベス」さんの出生の謎とエリザベス(身代わり)の恋模様がきれいに決着した最終巻でした。
いやこれユーインだろう、と思いながら読んでおりましたが(個人的好み)、ビーズログ版のエリザベスはシルヴェスター一択だよなぁというところが可愛らしいというか、ツンの中にわかりにくいデレが現れるエリザベスが可愛かったです。それに対するシルヴェスターは……うわ、うわ、HENTAI!!!!と若干ひきながら読んでしまいました。1・2巻のHENTAIコーナーは(個人的に)大丈夫だったんだけどなぁ……ちょっとボーダー超えちゃったなぁこれ(一応褒めてる)。
二人のエリザベスと、そしてこの二人に関係する女性の強さ(物理的な強さを含む)が楽しいような怖いような、そんなパワフルさでした。二人のエリザベスの熾烈なキャットファイトもすごかったなぁ。ふたりとも、やられたら100万倍返しで返しそうなお嬢さんだしなぁ。

ラスト近くの「結婚式」でのエリザベスのかっこよさと、そして最後の可愛らしいエリザベスとがこれまたよいもので、最後まで楽しく読めました。カクヨム版となろう版、小説版と全部ラストが違うしユーインルートも読んでみたいしなので可及的速やかに読まねば(と前から言ってる)

令嬢エリザベスの華麗なる身代わり生活3
江本マシメサ/雲屋ゆきお
ビーズログ文庫(2018.09)
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