転生先が少女漫画の白豚令嬢だった / 桜あげは

本の感想, 作者名 さ行桜あげは

ハークス伯爵令嬢のブリトニーは12歳にして婚約破棄を言い渡された瞬間に前世の記憶が蘇り、自分が人気少女漫画の登場人物の一人として転生していることに気づく。しかも、ブリトニーはヒロインをいじめ抜く悪役王女の取り巻きの一人で、「白豚」と揶揄される程の立派な体格の性悪令嬢で、物語の中盤で処刑により退場してしまう。処刑回避のために、王女の取り巻きとなることを阻止すべく、健康的な体を得たうえで王都にあがらなくてよいように15歳までに新たな婚約者を見つけるためのブリトニーの過酷なダイエットの日々が始まる。

悪役モブへの転生モノ、なんかすごい面白かったです。

平凡な女子大生(ドラッグストアでのバイト経験その他から美容関係への知識はそれなりにあり)の現代人が転生したら悪役のしかもモブで体重的な意味で非常に問題のあるご令嬢に転生、(モブ悪役としての)処刑ルートを回避するために12歳にして80kgの体重を40kgまで減らし、さらに王女の取り巻きルート回避のため、婚約者をなんとしても15歳までに見つける必要があるがいかに、というような転生コメディ。ヒロインちゃんの記憶を取り戻す前の自分へのツッコミがすごい楽しくて、テンポよく話が進んでいって一気読みしてしまいまいた。
ブリトニーの一筋縄ではいかない(有能な)従兄弟のリュゼ、実はめっちゃいい人の元婚約者リカルド、ブリトニーと趣味を同じくするらしい王太子のマーロウと男性陣のメンツはバラエティに飛んでおり、女性陣も今の所(少女漫画的に)モブクラスの子たちの出番しかないもののどの子もブリトニーに影響されて多分いい方向にすすんでいっているだろう姿が頼もしくてこちらも楽しいです。
そして何より、ブリトニーが前世の美容スキルと技術を駆使してこの世界にまだ登場していないであろう様々な技術を地道に導入した上で更に結構苦しい状態だった領地経営の(財政的な)手助けをしていくのもワクワクしてて楽しかったです。あと最後のブートキャンプなぁ……おもしろかった……。

ダイエットに成功して以下どうなる、というところで1巻が終わって2巻も最近出たようなので、続きも楽しみ。ブリちゃんたぶんリバウンドしてると思うんだけど(笑)。

転生先が少女漫画の白豚令嬢だった
桜あげは/ひだかなみ
ビーズログ文庫(2018.04)
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