悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました4 / 永瀬さらさ

本の感想, 作者名 な行永瀬さらさ

国交が断絶しているアシュメイル王国から、皇太子が魔竜を使って侵攻しようとしているという訴えを受け、開戦回避のため仲介国のハウゼル女王国に弁明に向かうことになったアイリーン一行だが、途中ラブルに巻き込まれ、アシュメイル王国の後宮に入ることになってしまう。

今回のラスボスはかなりいいポジションを確立したと思う(=好きなキャラです)

なんとか結婚したのはいいものの、男子禁制の国に向かう(ことになっていた)ためアイリーンに同行できなかったクロードvsなんとかクロードを説得したのはいいものの、当初の予定と違う国にたどり着き、さらに後宮に入れられてしまったアイリーン、どう考えても修羅場になる展開しか見えない4巻でした。

今回の舞台は、魔王も力を振るうことができなくなるという聖なる国・アシュメイル王国。ゲームのシリーズ3作目の舞台ともなる国で、アイリーンと一緒に行動するのは今までの「ヒロイン・悪役令嬢」チーム。一方、置いてけぼりを食らっているクロード一行は、周囲を説き伏せて魔王の力を使えないアシュメイルに乗り込むという、愛の重さを遺憾なく発揮した愛妻ぶりがいつもながらに見事でした。
可愛い女の子がたくさん頑張っているのはいいね、という状況の「ヒロイン・悪役令嬢」チームの有能ぶりが楽しかったです。元祖ヒロイン・リリアの不穏なあれこれがめちゃくちゃ不吉ではありましたが……。今回の「ヒロインちゃん」は今までのヒロインより普通というか、ガッツが足りないように感じてしまいましたが、これは歴代ヒロインちゃん・悪役令嬢が揃い踏みでかっこよかったから霞んじゃったのかなぁ。

今回のラスボスは、終始あまりラスボスっぽさがなくて、むしろこのメンツの中ではかなり常識人では?(しかも最後はしっかりと美味しいオチに巻き込まれている)という王様で、その後のクロードとの嫁自慢合戦なども楽しく、良いキャラでした。

悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました4
永瀬さらさ/紫真依
角川ビーンズ文庫(2019.03)
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