転生先が少女漫画の白豚令嬢だった4 / 桜あげは

本の感想, 作者名 さ行桜あげは

リカルドとの婚約が認められ、ブリトニーはリカルドとともにハークス領に戻りリュゼの下でハークス領の経営の携わっていた。そんな中、出奔していたブリトニーの父が愛人とともに突如ハークス領に帰還する。正当な領主は自分であるというブリトニーの父は、ブリトニーを王室に差し出すという約束までしてきてしまいハークス領に混乱をもたらす。

ダイエットしてはリバウンドを繰り返す転生令嬢物語、最後までリバウンド繰り返してて徹底してました。

シリーズ4冊目にして(しばらく続きが出てないのでおそらく)最終巻。クズ父の帰還によりもたらされる混乱、監禁される親友、そして陰謀の背後にいたのは……と次々に事件が起こってきれいに収束していった一冊でした。これまでの事件が最後の事件につながるのは(ぼーっと読んでてあまり意識してなかったので)なるほどなーと感心していた単純な読者です。なるほどなー、というところは、黒幕的な人の正体もそっちか~と感心していました(それほど転生物を読んでいるわけではないので、このからくりが一般的なのかはわからないのですが、なるほどそっち方面ならそうなるのか、という新たな気付きを得たというかなんというか)。

国の政変というかそのあたりはかなーり詰めが甘いかなーと思いましたが、小難しいところはちょっとした味付けと割り切ると、(なんせ自分の生死がかかってるので)ヒロインの機転で従来の悪役サイドが方向転換してきれいにみんなハッピーエンドというのは楽しいし、転生前の知識で領地の経営改革していくのも楽しかったし、ツンデレ王女様のツンデレは良い具合だったしで、総じて楽しいシリーズでした。

転生先が少女漫画の白豚令嬢だった4
桜あげは/ひだかなみ
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