本の感想, 作者名 あ行小田菜摘

教員養成のための研修に参加することになったナクシュデルだが、研修会に参加しているご婦人方は上流階級の少し年上の方々ばかりで、しかもナクシュデルの「黄金の寵妃」の肩書から敬遠されてしまうが、彼女に妙に構ってくるアイオリアという婦人にあれこれと構われる日々を過ごしていた。

弟たちの苦悩が……(こういうの大好きです)

本の感想, 作者名 か行九月文

アズィールの侵攻からローレンシアを守るため、アルシェイドとしてアズィールにとどまり続けることを選んだスメラギだがアズィール皇帝はスメラギをスメラギ本人として扱う。一方、ローレンシアに保護されたあるシェイドに、シエラはとある協力を求める。

アズィール編の完結。

作者名 や~わ行・他渡海奈穂

封印から目覚めかけた花竜を倒せる「花婿」を探すためにデイン公国の騎士団に魔法使い見習いとして入団したリカリプスの王女リナだが、見習いゆえ「最強の騎士」とは程遠い落ちこぼれを集めた隊に配属される。

リナちゃんが強くて前向きでかっこいい。

本の感想, 作者名 た行高殿円

伝説の外商部員・葉鳥の退職準備に伴い、バイトからの叩き上げで正社員になった静緒は葉鳥の顧客を受け継ぐ候補生として、富久丸百貨店外商部初の女性として抜擢される。今までの百貨店バイヤーと全く違った世界の仕事の方法に戸惑いつつも、一癖も二癖もある「上流階級」の顧客の要求に対応していく。

安定の「痛快お仕事」モノ。楽しかったです。

本の感想, 作者名 ま行毛利志生子

ネパールから吐蕃にようやく帰ってきた翠蘭は、落ち着くことなくリジムの葬式とラサに建立された寺院の法要の準備に忙殺される。同時期にガルが主導する軍の再編計画と、ラセルの即位の準備も重なり、それらを快く思わない者達がさらなる事件を引き起こしてしまう。

9年越しの物語の最後の一冊、相変わらず面白かったです。

本の感想, お気に入り, 作者名 あ行藍川竜樹

代々飛鳥戸家に課されている「託宣の赤子」の見極めを依頼された玲雅だが、その方法を受け継ぐ前に先代が急逝したため方法がわからず、過去の記録からその方法を突き止めようとする。「託宣の赤子」の見極め方法を探るうちに、都に張り巡らされた陰謀の「黒幕」としてある宮様が浮上してくる。

切ないところもありましたが、「たしかに文字通りの「大団円」でしたねー。

本の感想, お気に入り, 作者名 か行茅田砂胡

豪華客船にトラブルが生じ、乗船している乗客を脱出させたリィだが、全員脱出したはずの客船にここにいるはずのない人物・ウォルを見つける。ウォルと再開したリィはしばしウォルと過ごした後、ルゥの力でウォルを送り返すが、送ったついでにつながった「リィが去ってから十年後のデルフィニア」の世界を覗いたリィはデルフィニアが危機にさらされていることを知り、デルフィニアに向かうことを決意する。【紅蓮の夢】

あの人達ふたたび!の大満足な書き下ろしでした。

本の感想, 作者名 あ行藍川竜樹

紀伊での怪の解決を命じられた玲雅は真澄と、そして真澄の家系の本家であり玲雅とは気の合わない賀茂正直とともに紀伊に向かう。そこでは紀伊の神域に封じ込められているという妖の封印がとけていた。[よっつ、黄泉姫は愛を願う]
真澄の「離反」から賀茂家の結束を強めるために「真子姫」との結婚を承諾した正直。正直の母が真子と正直の結婚話を強引に勧めようとするため、真澄は玲雅に「真子」の恋人役を演じてもらうことにする。[いつつ、色にでにけり我が恋は]

玲雅様が、ぼ、爆走というか暴走。

本の感想, お気に入り, 作者名 あ行宇津田晴

国の改革を推し進める国王ジュールが招聘したのは、護衛から政務の補佐まですべてをサポートするというイデア学園出身の”アテナ”エール。実はジュールの婚約者エトワルだったエールは、事故で死んだとされていたが、アテナとなるために厳しい過程を経てジュールの元に戻ってきたのであった。

エールちゃんがスーパー有能すぎて、ここまで来ると気持ちいい……!

本の感想, 作者名 さ行白川紺子

「生まれて間もなく乳母に誘拐されて下町で花売り娘として育った」ハートレイ伯爵令嬢メアリは、なかなか社交界に馴染めずにいた。ハートレイ家で開催された催しものの席で、メアリの「秘密」を知っているという奇妙な青年に出会う。「秘密」を暴露されることを恐れたメアリは青年に出された交換条件を飲むことにするのだが……

ちょっと不思議な19世紀ロンドン社交界ものでした。