本の感想, 作者名 か行甲斐田紫乃

道明寺家の姫・清子は彼女の行くところ行くところに現れ、黒歴史を事あるごとに持ち出してくる公達・在原稀国に悩み、ついには稀国に会わないために家に引きこもるという手段に出ていた。そんな彼女の前に現れたのは縁を操る神様・伝月。伝月は彼の眷属を助けた清子に「縁を結ぶ」という礼を押し付けてくるのだが、伝月が取り持とうとする清子の最良の縁はなんでも稀国につながっているらしく……

にぎやかなお話だなぁ。

本の感想, 作者名 や~わ行・他我鳥彩子

自称「仙人」の唯翔に監禁された花蓮は、唯翔の力で不思議な夢をみる。あくまでも物語の傍観者でいたい花蓮は夢を見ることに疲れ、監禁場所からの脱出を図る。拍子抜けするほどうまく後宮に戻れた花蓮だったが、天綸の前で妄想すると頭が痛くなるという事態が発生してしまい……

こ、これは……!(美味しい兄弟があった)

本の感想, お気に入り, 作者名 や~わ行・他夕鷺かのう

とある事件の調査のために、クロウの治める高原の地・ティカルに「新婚旅行」に行くことになったフェルに滞在先の心配りにより最大の試練が課される。さらに、クロウ達の滞在を狙ってか、クロウの長兄のジルフォードまでティカルにやってきてフェルたちを振り回し……

すえながくばくはつしてください。

本の感想, 作者名 あ行榎田ユウリ

互いが一歩も引かない麗虎国で勃発した王位継承争い膠着状態に陥る中、隣国から大使が訪問するという急報がもたらされる。麗虎国にも大きな影響をもつ大使の訪問に、曹鉄が大使を出迎えの一団を率いることになる。一方、突如として判明した「第一王子」のウラをとるために極秘に動いていた鶏冠は、重大な証拠をもつ人物と面談の約束をとりつけるが……

クライマックスに手に汗握った。

本の感想, 作者名 あ行榎田ユウリ

藍晶と王位継承争いを繰り広げることになってしまった曹鉄は、天青と引き離され王母の住まう離宮に隔離されていた。天青は曹鉄の置かれた状況に心を痛めるが、曹鉄にはなくなった母親とよく似た婚約者候補まで現れるなど確実に外堀が埋められていく。

信頼する仲間同士で争うことになって、読んでて辛い。

本の感想, 作者名 な行仲村つばき

魔神の父と巫女の母を持つシェヘラは、盗賊に強奪された「父の入った」魔法のランプを探す途中に砂漠で遭難の上人さらいに攫われかけるが、通りがかりのギルドの長・サディーンに助けられる。サディーンにはシェヘラに救助料を請求するが、その後なんのかんのとシェヘラの捜し物に付き合ってくれて……

一番男前なのは魔神パパだった。

本の感想, 作者名 あ行天海りく

皇帝である実兄を内政面からサポートするディシベリア帝国の皇女フィグネリアに、彼女を溺愛する兄からの誕生日の贈り物は小国ハイランダ公国からやってきた婿クロードだった。特技が「笛を吹く事」というクロードの真意をつかめないまま、フィグネリアはお気楽王子生活を送っていたクロードを「使える」レベルに引き上げるために教育を始める。

王子さまがとてもわんこだった。

本の感想, 作者名 さ行瀬川貴次

右近の少将が鬼たちに利用されていることを知った道冬は、しばらくの間宇治に避難するという少将の護衛のために行近とともに都を離れた。怪我の養生を兼ねて道冬の家の留守を守ると都に守ることにした吉昌だが、融の大臣や付喪神達の熱意に負けて少将らの後を追うことになる。

た、たたみ……

本の感想, お気に入り, 作者名 た行谷瑞恵

幼いころ一ヶ月だけ世話になった祖父母の美容室兼住居が貸し出されていることを知った明里は、傷心を抱えて逃げるようにさびれた商店街に引っ越してきた。明里はお向さんの時計屋・秀司や秀司に餌付けされているイマドキの大学生・太一と過ごすうちに寂れているが優しい商店街に徐々に馴染んでいく。

ほんわかするよい物語でした。

本の感想, 作者名 か行九月文

敵国アズィールから外交ルートを通じ、「スメラギをアズィールの皇子として扱うこと」「スメラギとロレンシア王女の婚姻」が申し入れられ、その対応のためにルーシェは一旦王宮に戻ることにする。国の中枢からのスメラギの排斥を狙う貴族派と、王女として舌戦を繰り広げるルーシェだが、頼りになるはずのシリスがなぜか貴族派についてしまい、貴族派の描いたシナリオが展開しだし……

シリスさんは幸せになれるのだろうか。