本の感想

嘘つきは姫君のはじまり 初恋と挽歌 / 松田志乃ぶ 作者名 ま行

嘘つきは姫君のはじまり 初恋と挽歌 / 松田志乃ぶ

初瀬から後宮に戻った宮子は、声を失った次郎君に献身的に付き添い、ついに一つの決断を下す。そして、間近に迫った中宮の出産。体調を崩しがちな中宮の出産が無事終わるよう宮子たちは祈るが……

蛍の宮、いじりがいがありすぎる。

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半魂香―まどろみの巫女と―下 / 響野夏菜 作者名 は行

半魂香―まどろみの巫女と―下 / 響野夏菜

冬場の道案内の仕事を無事終わらし、春の出立前にオアシスに戻ったサシャたち。道案内途中に出会った女性を助けるために、半魂の術で彼女の夫を捜し出し、春の出発までに彼女を連れ出す機会をうかがうが……

(個人的に)あっと驚きの展開でした。バカップルと思っててごめんな(略)。

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鬼舞 見習い陰陽師と御所の鬼 / 瀬川貴次 お気に入り

鬼舞 見習い陰陽師と御所の鬼 / 瀬川貴次

陰陽師を目指して地方から都にやってきた道冬は、とあることから陰陽寮の学生・憧れの人安倍吉昌に気に入られ、なにかれとなくかまわれる。それが原因で他の学生からねたまれ、悪質ないたずらの罠にはまってしまった道冬は……

付喪神と幽霊がかわいすぎるんですがどうしましょう。

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彩雲国物語 紫闇の玉座 / 雪乃紗衣 作者名 や~わ行・他

彩雲国物語 紫闇の玉座 / 雪乃紗衣

蝗害対策のために紅州に向かう旺季は現地で行方不明になっていた秀麗に再会する。縹家の助力を得て蝗害の沈静化に成功した旺季は、満を持して紫州に戻る。そして退路を断たれた劉輝の選択は……

感無量の最終巻でした。

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黒曜の騎士と金の姫 / 火崎勇 作者名 は行

黒曜の騎士と金の姫 / 火崎勇

男勝りの姫君サーシェは、身分を隠し滞在していた田舎の領地で傷ついた騎士を助ける。傷が癒えた騎士はサーシェの元を去ったが、彼に抱いた恋心を胸にサーシェは美しく成長する。そして、ある日、サーシェは隣国の王としてサーシェの国を訪問してきた騎士と再会する。思わぬ展開から彼の元に嫁ぐこととなったサーシェだが……

サーシェの健気ながんばりが素敵。

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黒の輪舞曲~ヴェールの姫君、虚飾の王子~ / バーバラ片桐 作者名 は行

黒の輪舞曲~ヴェールの姫君、虚飾の王子~ / バーバラ片桐

亡き母からの刷り込みにより、自分は醜いと信じ、滅多に人前に現れず、人前に立つときは必ずベールをつけてきたフェデリカの元に隣国の王子との婚姻が持ち上がる。何とかして引き篭もり生活を続けたいフェデリカは、昔懇意にしていた魔法使いが残した魔法の薬の作成に励む。そして、彼女の前に現れた隣国の王座を狙うあやしい魔法使いと利害が一致したフェデリカは……

後ろ向きなのに前向きなお姫様が面白かったです。

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お嬢様と恋する錬金術師 / 薗田愛琉 作者名 さ行

お嬢様と恋する錬金術師 / 薗田愛琉

大好きな義姉が憧れの王子様の花嫁になるために必要な王家への貢ぎ物を入手するため、久遠の森にいるという変わり者の錬金術師を訪ねたチェリルは、貢ぎ物の制作を手伝うことになる。

童話みたいなお話でした。

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鏡の国の眠り姫 / 山本瑤 作者名 や~わ行・他

鏡の国の眠り姫 / 山本瑤

魔王に「命の焔」を奪われたティファニーだが、本人はそのことを知らず周囲が彼女を気遣う様子に違和感を感じる。ティファニーを助けるため、シリンとエディスそれぞれが、命の焔を奪われたものの長生きをしたという伝説の女性にまつわる解決法を模索するが……

あああ、いつまですれ違ってるのこのふたりは!と最後の最後までやきもきでした。

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あやしの恋 螺鈿の君と春雷の怪 / 月本ナシオ 作者名 た行

あやしの恋 螺鈿の君と春雷の怪 / 月本ナシオ

血まみれの花嫁衣装を着て、記憶を失っていたいちきは、彼女に迫るカルディアから逃げ出したが、すぐに「いちきと言い交わした仲」という青年・百雷に助けられる。断片的に記憶を取りもどしていくいちきだが、百雷のことはなかなか思い出せずにいるものの、百雷の助言に従い都を目指す。

口うるさい同僚君が……一番好き……。

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吉原夜伽帳―鬼の見た夢― / ミズサワヒロ 作者名 ま行

吉原夜伽帳―鬼の見た夢― / ミズサワヒロ

吉原の中見世「雪柳」の伎有・弥太郎は不思議なモノを見る目を持つ。ある日、彼を訪ねてきた仏師から受けた相談から、ある身請けされた遊女の謎の死の真相を探ることとなる。

退廃的でありながらも何となく沈みがちにならない、不思議なお話でした。

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