身代わり伯爵の挑戦 / 清家未森

本の感想, 作者名 さ行清家未森

実家のパン屋の跡目相続に負け、失意のままアルテマリスに連行されたミレーユ。そして、ミレーユは王宮でセシリア王女の乙女日記を読んでしまったため、口封じのため拉致王女の客人としてもてなされることになった。その頃、王宮ではシアラン王家の公女・マリルーシャが滞在しており、リヒャルトは護衛として公女に始終付き添っていた。


身代わり伯爵第3巻。大変面白かったです。ビーンズ文庫で一番楽しみなシリーズですねぇ。大好き。
ミレーユの計り知れないところでうごめくシアラン王家関係の陰謀に自ら首を突っ込み、しっかり巻き込まれつつもその天然さを遺憾なく発揮し一人の青年を苦悩させるお話でした。

今回はメインの二人の天然ラブコメも良かったのですが、それ以上によかったのはセシリア王女様でした。今回のヒロインは王女ですね。秘密に包まれた王女の乙女日記の一ページをミレーユが目撃してしまったことから始まり、王女とフレッド、王女とリヒャルト、そしてフレッドとリヒャルトの絆の強さが明らかに。最初に登場したときは何とも微笑ましい王女様だなぁと思っていたのですが、ただのかわいらしいだけの王女様でなく実は……、といろいろあった様子です。

そして今回はリヒャルトの過去の一端も明かされ、物語としてもかなり前進したように感じました、読みならがまさかなぁと思っていたところに≪ネタバレネタバレ≫でしたから、ちょっと驚き。これからもいろいろ大変そうです。シリーズ恒例となりつつあるラストの甘いシーンでついに臨戦態勢に入ったリヒャルトですが、相手が相手なのでこちらの道のりもなかなか大変そうです。報われないヤツ……。

シアラン王家の跡目争い関係や謎の怪盗などいろいろややこしいことに自ら巻き込まれていくミレーユですが、次以降は自分から首を突っ込まなくてもなにやらいろいろ大変な目に遭いそうな展開に期待。
あとひとつ気になるのはやっぱりリゼランドの女王様かな。リディエンヌと一体何の夢を追いかけていたのでしょうか。知りたいような、知りたくないような。女王様のそのうちの登場にも期待。

img身代わり伯爵の挑戦
清家未森/ねぎしきょうこ
角川ビーンズ文庫(2007.12)
ISBN:978-4-04-452403-6
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