フルメタル・パニック! せまるニック・オブ・タイム / 賀東招二

本の感想, 作者名 か行賀東招二

崩壊したかに見えた<ミスリル>だが、テッサを中心に各地に散った面々が少しずつ集まり始めた。<アマルガム>の動きの小さな変化に気付いたテッサは、長年の懸念であったとある秘密研究所の情報を入手し、宗介らとともに調査に乗り込む。

※管理人基準ではネタバレをしてませんが、未読の方でネタバレ絶対回避派の方は自己責任で続きをどうぞ。



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これ読み終わって最初にしたこと:各所のネタバレ感想を堪能する。

久しぶりにフルメタの感想を書きます最新刊は、物語の核となる「ウィスパード」の謎が一気に明かされ、それ以外にもいろいろとジェットコースターのごとく上がり下がりが激しい展開でした。

とりあえず読み終わった後「わー、わー、わー」という感じで、有名な某ガンダムの某台詞が頭の中をリフレインしました(……これくらいはリンク先に行かない限りネタバレにはならん、かな……)。
序盤がほのぼのというか、宗介はやっぱり最強のボケキャラだなぁと再確認するほどわりとのんびりと進んでいったのに対し、中盤以降が一気謎は明かされるわ、手に汗握る展開の連続だわで息をつく暇もありませんでした。

ウィスパードの秘密は、フルメタの世界がどうしてフルメタの世界たらしめているかということの根幹でもあり、素直にほほぅと感心しました。しかし、原理というか大まかなところは分かってもそれ以外のところはこねくり回されて何がなんだかと脳が理解するのを拒否し、右から左に流す、というアホな読み方をしてしまいました。いいんだ、娯楽小説くらいは小難しく考えながら読みたくないんだ……。また時間ある時にゆっくり読む……。

クライマックスへの布石が完了したところで、いよいよ次は最終巻(一冊でまとまるかは微妙なところらしいですが)、らしいです。読み終わった後はただただ続きがどうなるか気になるばかり。とにもかくにも続きが待ち遠しいです。願わくば、最後はみんなが笑えるようなハッピーエンドになりますように。

imgフルメタル・パニック! せまるニック・オブ・タイム
賀東招二/四季童子(イラスト)
ISBN:978-4-8291-3266-1
富士見ファンタジア文庫(2008.02)
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