タイタニア1~3 / 田中芳樹

本の感想, 作者名 た行田中芳樹

ヴァルダナ帝国を守護するタイタニアは全宇宙の支配者であり、タイタニアに反する勢力はことごとくタイタニアに打ち破れられるのが常であった。しかし、そんなタイタニアに「勝って」しまったエウリヤの若き提督ファン・ヒューリック。ヒューリックはこれが原因で全銀河を股にかけるお尋ね者になってしまう。一方、タイタニアはこの敗北から盤石かと思われていた支配に揺らぎが出てくる。

※あらすじとても適当ごめんなさい。

続きが出てればとても名作だよなーという呼び声の高いタイタニアをようやく読みました。直接の契機はアニメ化ですけどね!アニメが想像以上におもしろかったから(主に出番が少ないながらもリディア姫に釘付け)、△年前に三冊まとめて確保していた徳間ノベルズ版を発掘いたしました。奥付見たらびっくり。なんと第1巻は20年前!うわ本から変な虫出てきたっ!(放置しすぎ)とか妙な所にびびりながら読んでました。

  • タイタニアはいわゆるジャイアン。
  • とにかくリディア姫に目が釘付け
  • 10年後のリディア姫とバルが楽しみでなりませんというか楽しみにしていいんでしょうか?
  • 主役はファン・ヒューリックと思っていたんだけど、どうもジュスラン卿っぽいなぁ。
  • しかし、私のお気に入りはアリアバート卿なのです(一番死兆星が輝いてなさそうな点においても)。第3巻の「ばか!」には笑ったというか新たな一面発見。
  • しかし同情の余地ないけどイドリス卿は不憫な。アリアバート卿との口論がよかったというか第3巻の山場はあそこだね!

一読した限りはこんな感じの感想です。銀英伝より若干ライトな作りになってはいるもの、銀英伝と同じく双方の陣営にスポットライトを当てつつ話が進んでいくというどちらの陣営好きでも楽しめそうな展開。今のところタイタニア陣営の方が割合高いですが。
発掘した状況から察するに、△年前の私は序章で投げ出したみたいなんですが何でこれを投げ出したのかと小一時間(以下略)。20年経っても面白いものは面白いですねぇ、特に田中さんのスペースオペラは邪念なく楽しめるのでよいです。
そして、第3巻の帯には「年1回巡り会える書き下ろし」とか書いてあってそこで止まっているのが笑えます。続きはまだでしょうかとてもいいところで終わっているのですが。

ということで、書誌紹介は手に入りやすい復刻版の講談社文庫版で。アリアバート卿は右の金髪のイケメン。
imgタイタニア1 疾風編
田中芳樹
講談社文庫(2008.9)
ISBN:978-4-06-276151-2
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