つぼみの魔女*アナベル 弟子の種の見つけ方 / 朝戸麻央

本の感想, 作者名 あ行朝戸麻央

落ちこぼれの魔女アナベルは師匠の残した「種」を捜しに山を下り、種の根付いたとされる全寮制のブリントン学園に教師として潜入する。いたずら盛りの生徒、そして一癖も二癖もある同僚の教師と賑やかな面々に振り回されつつ、相棒の使い魔ピットとともに種捜しにいそしむアナベルだが……

ほわわんとした雰囲気のお話でした。

第7回ビーンズ小説大賞優秀賞・読者賞受賞作品。魔女が恐れられている世界で、次代の魔女を捜すために山を下りたアナベルと、彼女に絡む生徒にイケメン先生(×2名)のお話。終始児童書っぽい感じがしていたのですが、最後の最後にビーンズになりました [1]一応ほめてます。魔女の立ち位置がなかなか興味深かったです。

アナベルのドジっぽいところとか、ちょっかいかけてくる先生とかありがちだけど和むなぁと思いつつ、思っていたよりちゃんと先生していて良かったです。個人的には外見13歳の17歳では特に理由がないのならあんまり好みじゃな(略)とか、イラストが幼すぎてちょっと興ざ(略)とか思うところは若干あるのですが(イラストに関しては物語の雰囲気には合ってるんですが、小さすぎると思ったのです)、最後までだれることなく楽しめたのは良かったです。
一冊でも綺麗に終わってそうなものなのですが、なんかあの二人関係にいろいろありそうなのでもう数冊は続きそうな予感。

imgつぼみの魔女*アナベル 弟子の種の見つけ方
朝戸麻央/こげとんぼ。
角川ビーンズ文庫(2010.02)
ISBN:978-4-04-455003-5
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References

1 一応ほめてます