陰陽カフェの恋話 / 片瀬由良

本の感想, 作者名 か行片瀬由良

悪夢にうなされる狛朧は、その悪夢が自分の過去に関係があることを知る。そして、狛朧の記憶を奪い封じ込めた因縁の相手が、狛朧の前に現れて……

おっと急に糖度全開。

式神使いの女子高生と、彼女に使役される式神たちのドタバタを描いたシリーズ3巻目で最終巻。3冊目で終わりとは展開早いな!と思いましたが、コンパクトにまとまっててよかったかもです。

さて、本題は。上のコメントにも有りますように、いきなり糖度全開でした。もともと狛朧が紡葉を「食べる」(言葉通り)ためにあれやこれやと失敗し続けていたんですが、今回は「食べる」意味が変わってました。いいぞもっとやれー!(笑)後書きに、甘い言葉を使わずにどれだけ甘くできるか、ということが今回のテーマだとあったんですが、たしかに言葉を使わなくても十分甘くて、ニヤニヤできて……ごちそうさまでした!狛朧の末期症状とそれに突っ込むのも野暮とばかりニヤニヤする周囲が面白かったです。
想像以上にシリアスな狛朧の過去に対する、現在の「狛朧」の選択が彼らしくて、そして式神のみんなのフォローもよくて。いいチームだなぁとにんまりしてしまうラストで良かったです。

img陰陽カフェの恋話
片瀬由良/ねぎしきょうこ
小学館ルルル文庫(2011.07)
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