ヴィクトリアン・ローズ・テーラー 恋のドレスと陽のあたる階段 / 青木祐子

本の感想, 作者名 あ行青木祐子

クリスを両親の紹介するためにハクニール家のガイアスタイン城にやってきたシャーロックだが、クリスは城に入ることを許されない。しかし、重要な客としてもてなされる事となったクリスは、城に招かれていたパメラと共に、シャーロックの両親にまみえる日を待つことにするが……。

四面楚歌シャーリー。

シャーリーのストーカーぶりがパメラによってしみじみ語られた本巻、思い返せばいろんなことがあったなぁとしんみりしてしまうやり取りにニヤッとしてしまいました。シャーロックの両親には歓迎されないわ、ハクニール家のゲストには酷い扱いを受けるわと、普通ならそこで怒ってもいいとおもうわ、と思ってしまうほどの仕打ちを受けているのに、凛と対応するクリスがかっこいいですねぇ。対するシャーロックはボコボコ(後書きイラスト参照)ですが。

彼女たち関係はまさかあそこで終わるわけがなく、またしても人の心の隙に忍び込み。それでもシャーロックとクリス、そしてパメラもアントニーも、更に強力な味方もでてきて何とかなるかなと思いつつも、今巻の落とし所に手に汗握ってしまいました。

いよいよ近づいてきたクリスとシャーロックパパママとの対面はどうなるのかなぁ、期待半分不安半分といったところです。それにしても、シャーロックママは最強。

imgヴィクトリアン・ローズ・テーラー 恋のドレスと陽のあたる階段
青木祐子/あき
集英社コバルト文庫(2011.04)
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