本の感想, お気に入り, 作者名 は行日向夏

前回の事件で幻の禁書の医術書である「華佗の書」を手に入れ猫猫たちは、ボロボロになった書の復元を待っていた。そんな中、宮廷の医官や薬師を集めた抜き打ちの選抜試験が行われる。目的をはっきり告げられることなく始まった試験に受かった猫猫は、市井での治験に駆り出される。

今回は陰謀控えめ、医療ドラマ多めの一冊でした。

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領主代行を欠くことになった戌西州で、前領主代行の息子を補佐につけながら不本意ながら領主の代行を務めることになった壬氏は後継者問題に頭を悩ます。そんな中、いつも通り事件に巻き込まれた猫猫は、前領主の孫らとともに山賊の一味が占拠した村に連れていかれてしまう(12巻)。

西都編完結編(12巻)、中央に戻ってきた猫猫が事件に巻き込まれ(13巻)、いつの間にか羅の一員として名持ちの会合に参加させられてしまっていた猫猫(14巻)というようなお話。

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戌西州で発生した大蝗害により州内の状況が悪化し、状況の打開のために隣国との開戦を望む意見が出てくる。戦の旗印に祭り上げられかねない壬氏は、戌西州領主代行の玉鶯が張り巡らす「罠」をなんとかやり過ごそうと綱渡りの対応を続ける。

終盤の展開が予想外のところから進んでいってとにかくすごかったです。

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壬氏の西都訪問団が無事目的地にたどり着き、一行に加えられた猫猫も用意された屋敷で他の医官らとともに仕事に取りかかっていた。蝗害に備える準備も兼ね、地方の農村の視察を許された猫猫は、芋作を広めるために訪問団に無理やり参加させられていた羅半の兄とともに農村での耕作の状況を確認する。羅半(兄)の説明によると、どうもこの地の畑は手入れが行き届いておらずやる気のない畑だということだが……。

西都編が終わるまでに羅半兄の名前が明かされるかどうか、これが懸念事項になってしまった(面白かったです)。

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権力者である壬氏に気に入られてしまった猫猫は首を突っ込んでしまったり相談を受けた事件の謎を推理しながら後宮勤めの年季が明けるのを待っていた。ところが、とある事件の始末の関係で、早く暇を出されることになった猫猫は花街に戻ることになる。後宮から離れてようやくややこしい事件に巻き込まれることなく生活できると思っていた猫猫だが、今度は壬氏が猫猫を直接雇うと大金を積んできた。

あーおもしろかった~(まだ完結してない)

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花街で薬師として働いていた猫猫は、ある日人さらいにあい後宮に放り込まれてしまう。下女として地味に目立たず過ごし、年季が明けるのを待つ作戦にでた猫猫だが、帝の公子たちの体調が思わしくないという噂を聞いてしまう。野次馬根性で様子を確認した猫猫はすぐにその原因に思い当たり、地味に目立たないように行動を起こしたが……

おもしろかった!人気シリーズなのも納得の1冊目でした。