宝塚-雪組 / ソロモンの指輪 & マリポーサの花

素人の観劇日記宝塚, 雪組

宝塚雪組公演見てきました。
今回はちょっと変則で、まず30分のショー(ソロモンの指輪)をやってから休憩、で2時間のお芝居(マリポーサの花)という組み立てでした。私の宝塚人生の中で初めての組み合わせです。

続きにネタバレがあるかもしれない感想。今日の感想はとても書きにくいーーー。


◆ソロモンの指輪
「考えるんじゃない、感じるんだ」
というような内容でした。とにかく30分なのですごくあっという間で息つく暇がありませんでした。
「宝石売りが宝石売りに来て、売り物の一つであるソロモンの指輪のついての物語が語られる」という所までは理解できましたが、そこから先はさっぱりです。今、ちょっとWikipediaでソロモンの指輪の項目読んでああなるほどー、黒天使も白天使もいたよーと今更ながらに納得していたり。
全体的に極彩色で目にいたい(ほめ言葉)展開の連続でしたが、個人的にお気に入りなのはラストの白い衣装が基調となっているところかなぁ。今までのところがなにせ極彩色なので目立つ。デザイン自体も私好みの衣装でしたし(笑)。ここでは、なぜか2番手・3番手さんが金ラメの衣装、トップスターは白を基調としたさわやか衣装と目立つには目立つけど金ラメの方に目がいってしまいました。
こう、いつもの感覚としては「これからだー」というところで終わるので若干不完全燃焼です。いや、30分だからこそすごく濃縮されて楽しかったというのもありますが、でも、もうちょっとみたいなぁと思ってしまうといいますか。

◆マリポーサの花
「感じるんじゃない、考えるんだ」
というようなお話でした。
お題としてはラテンアメリカあたりの親米政権と革命家とかそこら辺のお話なので、キューバ革命がモチーフかと思われます。

作・演出をされている正塚さんの作品で最近のはヒットしまくりだったので(とはいっても、私の記憶にあるのは星の「愛するには短すぎる」と月の「マジシャンの憂鬱」だけで、そういえば雪の「Romance de Paris」もうそうだったかなー程度)かなり期待していったんだけど、その記憶に残っている正塚作品と系統が違って(コメディ分がほとんどない)のり遅れました(ハードボイルドというところが目に入ってなかったらしい)。

しかし、何のかんのといいながらハードボイルドなところが非常にかっこよく、水さん(ネロ)ええわ……と思いながら見てました。ヒロインよりもエスコバル(ネロ友)の方が確実に出番が多く、ネロとの絡みも熱かったという点で最近彩吹さんズキーな私はいろいろ堪能させていただきました。ちょっと悪っぽい彩吹さんもいい。男の友情はいいものだ。もはやこの話はハードボイルドなラブというよりハードボイルドな男の友情物でもいい。最後のあのやりとりだけ抜き出したらそれでも納得できるはずだ(笑)。
ヒロインのセリアさんはとりあえず美人なので目の保養です。ネロとセリアのラブ関係についてはちょっとジェットコースターのような気がしてええいつの間にぃと思わないこともなかったのですが、暗闇の中に突如現れた可憐な花に心奪われたと思えば納得がいくのでそういうことにしておきます。

お芝居は2時間あるのでちょっと長め。すごい長台詞が多かったのがちょっとしんどかったかなぁ。せっかくの大きな舞台なのに登場人物が少ない場面がとてもたくさんで、クライマックスはさすがの大人数で迫力ではありましたが、その他はもったいないと思ったりもしたりして。

お芝居は男のかっこよさはすごく堪能できるんだけど(垂涎物)、宝塚的きらきらぴかぴかした世界ではないのでそこら辺は前半のショーの余韻で脳内補完の方向で。