宝塚-宙組 / バレンシアの熱い花

素人の観劇日記宝塚, 宙組

(2007/7/1に掲載したものをサルベージ)

宙組のトップさん大劇場お披露目公演の「バレンシアの熱い花/宙FANTASISTA!」を見てきました。

きゅ、休日なのにこの空き様(休日公演でお手洗いに並ばなかったの初めて……)は大丈夫かと素人ながらに心配になりましたが、割とお気に入りになりました。ラモン(←主役じゃない)がっ!

以下、お前は一体何を見てきたんだと思われるようないつも通りの超適当感想は続きに。

(7/26に続き(最後の方)にて一部追加しています)


「前領主の息子フェルナンドは父を殺した黒幕が現領主だと知り、復讐を計画する。フェルナンドの計画に乗ったのは、恋人を領主の後添えとして奪われた貴族のロドリーゴと妹を領主の取り巻きに殺されたフラメンコの歌い手ラモン。フェルナンドに婚約者がいることを知りつつ、彼に思いを寄せるフラメンコの踊り子イサベラはフェルナンドの身を案じていた」

というような、ストーリーを見ただけでオトメゴコロが無駄に騒ぐ、30年前の名作作品をリバイバル。しかし、いろいろと不安要素を聞いていたので過剰な期待はしないようにして見るよう同行人に言い含まれていたのでそのように見てきたんですが、これ、よいですねぇ。ラモンが。

フェルナンドはもちろんかっこよく見せ場もたくさんあって、さすがアイドルだなぁと思いつつも、ここか、ここが不安要素かっ!と思わず納得してしまった面もいくつかありましたが、私はあんまり気にならない方なので問題なし。
主役がかっこいいのは当たり前なのでこの際おいておくとして、個人的にはラモン@蘭寿さんがツボでした。うわ、この人なんていい人なんだ~。イサベラにずっと片思いで、当のイサベラはフェルナンドにくらくら。そんなイサベラを一途に思い続けて、愛の歌うも誰も聞いてないし!なんて健気な。フェルナンドとロドリーゴの愛の歌はちゃんと相方がいたのに、ラモンは、ラモンは……。この報われなさが心を打ちます。いいやつだ、ラモン。

途中、見せ場の黒ずくめトップ3では「誰が誰だかようわからん。ルパン@A/Lがいっぱい……」と軽く混乱してしまいました。しかし、どれもかっこいいので誰が誰でもいいか、とある意味のあきらめの境地に。

ラストは「フェルナンドのそれとロドリーゴのそれは根本的に意味が違うだろう」と思わず突っ込みたくなりましたが、でも、まあかっこいいのでいいか。

■宙FANTASISTA!
その名の通り、宙でFANTASISTA!なきらきらのショーでした。
えええ、これって確かタッキー&翼?などといろいろ思わず動揺してしまうナンバーで踊られていたりと楽しいショーだったかなぁ。
個人的見所は、男役さんが女性に扮しておられる某場面。背は高いし、顔のパーツは(たぶん)男性仕様のままなので妙に迫力がありました。迫力美人。
最後はまるで新興宗教の教祖様のような演出と衣装にこれはどこから突っ込めばいいんだろうと一瞬悩みましたが、FANTASISTA!なのでたぶんよいのでしょう、きっと。

宙組は背の高い方がおおいのだろうか?とふと疑問に思いましたが、なんにせよ、見たあとはいつも通り夢見心地の観劇でした。
当サイトの管理人は、今後宙組では蘭寿さんを追いかけていこうと思います。

(以下、7/28追記部分)

そして何を思ったか、先日「〈違うラモンを愛でよう〉の会」を発足させ、役替わり公演を見てきました。ここまでくるともう戻れません。北翔さんのラモンもよござんしたが、蘭寿ラモンの方がラテンで熱くてラモンっぽかったですね~。いや、蘭寿さんが熱いのか。ロドリーゴが北翔さんロドリーゴより情熱的でした。貴族のお坊ちゃんなのにっ!これじゃラテン過ぎるよ!でもかっこいいよ!どちらのラモン(もロドリーゴ)も味わい深く、楽しかったです。個人的には蘭寿ラモンがオススメ。