オリヴィアと薔薇狩りの剣 / 天川栄人

本の感想, 作者名 あ行天川栄人

父親に会うために長期休暇にロンドンに向かった女子高生の織葉だが、父と再会したのもつかの間、父が火事に巻き込まれてしまい、織葉は同時に異世界ログレスにトリップしてしまう。そこで織葉は人喰い薔薇に襲われているところをギンレイと名乗る騎士に助けられる。元の世界に戻るために、オリヴィアと名乗り見習いとして騎士団に入ることになった織葉は赤薔薇の隊に所属することになる。

結構好きだなぁ、続きでてほしい。

ビーンズ文庫の新人さんの作品。受賞作品は単行本で出ていて、ビーンズ文庫としての1冊目は現代女子高生が人喰い薔薇に人々がおそわれているアーサー王風の異世界にトリップして、元の世界に戻り父を助けるためにトップを目指す、というお話。
織葉が若干暴走系のヒロインなので、若いなぁもうちょっと周りみよーねと思いながら読んでいたのですが、ちゃんと成長していって、配備された隊で仲間たちと絆を深めていくのがよいものでした。
織葉と水と油のギンレイについては、序盤と最後で、なんかよくわかんないというかこれは同じ人なのか!と思うようなラストだったんですけど、これ、もうちょっと掘り下げられたらちゃんと繋がるのかな?

今回の案件の犯人はなんとなく予想内だったものの、そのさらに後ろにいる黒幕などはまだまだ明かされておらず、なかなか大きな話になりそうで続きも読みたいなぁと思います。

オリヴィアと薔薇狩りの剣
天川栄人/高星麻子
角川ビーンズ文庫(2015.03)
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