女王の化粧師 / 千花鶏

本の感想, お気に入り, 作者名 さ行千花鶏

花街で化粧師として働いているダイのもとに、ダイを女王候補マリアージュのお抱え化粧師として迎え入れたいというヒースが訪ねてくる。ヒースの申し入れを受けることにしたダイだが、マリアージュは女王候補の中でも一番女王に遠いと言われる少女であった。

おもしろーい!

折に触れてt-snowさんが絶賛・おすすめされているweb小説発の文庫化です。サブリミナル効果で絶対面白いということは改めて言われるまでもなくわかったたんですが、やっぱりおもしろかった~!
文庫版は購入したものの案の定積んでおり、なんで私はこれを読んでいなかったのか、むしろどうしてweb版に手を出していなかったのか、と読了後一瞬真顔になりました。

ダイのお仕事(化粧)によって女性たちが変わっていく様子がとてもワクワクするものでとにかく楽しい。そしてダイとヒースに色々と秘密がありそうなのもすごく楽しい。この二人については色々とミスリードもありそうなのでめちゃくちゃ気になるんですよね……。そして、マリアージュ様が世間知らずのわがままお嬢様からどう脱却していくのかもすごく楽しみ。マリアージュ様、めちゃくちゃいい子ですしねぇ……。他の女王候補も今の所伝聞でしか登場しないので、本格的に登場することになったらこれまた色々と楽しくなるんだろうなぁと思います。
あとは、今巻は糖度皆無(むしろ塩分過多)だったのに、ここからどう砂糖が加わっていくのか予想がつかないです。今の登場人物だけで妄想しても、うーん、まさかねぇという結論に落ち着いてしまったので、これは続きを早く読むしかない。

文庫化1冊目は序章も序章、ダイがマリアージュのもとで働き始めた背景+女王選抜の背景+マリアージュの背景が語られて、私達の戦いは始まったばかりだというところで終わるので続きがとても気になります。確定情報が見当たらない文庫版の続刊を待つよりも、これはもうweb版にいくしかない……いかなくては……。

女王の化粧師
千花鶏/起家一子
ビーズログ文庫(2019.03)
amazon/honto/BOOKWALKER