本の感想, 作者名 か行古戸マチコ

亡くなった祖母が大切に祀っていた「家神」を下宿先に迎えることになってしまった澄香は、常人には見ることのできない「八百万の神様」が見えるようになってしまう。神々のかしましさに澄香は穏やかとは言い難い賑やかな日々を送ることになる。

本の感想, 作者名 ま行松田志乃ぶ

血筋だけは一級品の没落貴族の姫君・馨子とその乳姉妹・宮子は貧乏にも負けず慎ましくたくましく幸せに生活していた。しかしある日、馨子が今をときめく超名門大貴族・九条家の隠し事であることが発覚する。馨子が身重であること、そしていくつかのトラブルが重なり宮子が馨子の身代わりを務めることになる。宮子と馨子は生活費をがっぽり稼ぐために神隠しにあった姫君の謎を追うことになるのだが……

本の感想, 作者名 あ行雨川恵

母親の形見である指輪を奪われそうになったアネットを救ったのは、下町には似つかわしくない一人の青年だった。そしてその数日後、とある弁護士が伯爵家の跡継ぎだとアネットを迎えにやってきた。伯爵家ではアネットを救った青年が執事としてアネットにお嬢様教育を施してくれるのだが……。

本の感想, 作者名 や~わ行・他雪乃紗衣

藍州から帰還した一行にもたらされたのは、吏部侍郎の李絳攸が投獄されたという知らせだった。絳攸を救おうとする秀麗は調べを進める内に絳攸を追い落とそうとする御史台長官と清雅の真の目的に気付く。

本の感想, 作者名 な行野村美月

入試を目前に控え、卒業間近な遠子と離れる寂しさを感じながらも心葉はななせと初詣にいくなど、少しずつ距離を縮めていた。穏やかな時間が流れると思われていたその矢先、ななせが入院したという知らせを受ける心葉。ななせを見舞った先で再会したのは、あの「美羽」だった。

本の感想, 作者名 な行野村美月

ようやく受験勉強に本格的に取り組むことに決めた文学部の部長・天野遠子は意気揚々と休部宣言をくだす。心葉は遠子の現状にあきれ不安を覚えつつも、部活の代わりに成り行きから音楽教師の資料整理を手伝うことになる。そのお手伝いにかり出されたのはいつも心葉にきつい態度しかとれない級友の琴吹さんで……。

本の感想, 作者名 あ行青木祐子

シャーロックの心を得るため、『夜想』にドレスの作成を依頼したアディルは噂の仕立人ミセス・コルベールと対面する。一方、闇のドレスの仕立人を探すシャーロックとケネス、そしてクリスもまたミセス・コルベールについに対面するが……

本の感想, 作者名 さ行佐々原史緒

存在すら知らなかった母方の曾祖父の危篤に駆けつけるように、と高校を卒業式したばかりの戸丸一彦はあれよあれよという間に中欧の小国・レーゲンシュヴァンツに連行される。しかし、曾祖父の臨終には間に合わず、一彦の前に立ちはだかったのは一歳違いの武闘派「義理の曾祖母」アデルだった。一彦はこの小国の半分の土地を有するフリューゲルト家のただ一人の直系の血族であり、曾祖父の残した遺産の半分を相続しなければいけないというのだが、フリューゲルト家はとんでもない秘密を抱える公爵家だった。

本の感想, 作者名 な行野村美月

図書館の本のページが切り取られていることに気付いた文芸部の部長・天野遠子。愛する本に対する冒涜に一気にヒートアップした遠子に巻き込まれ、いつの間にか文化祭で劇をやることになってしまった心葉とその級友の芥川。遠子と心葉は品行方正でいつも落ち着いた芥川の思わぬ心の闇と過去に触れることになるのだが……。

本の感想, 作者名 ま行本宮ことは

陶工ゲイドが春陽家の当主にその”目”を肥やすためにつれられたのは、王都でも一番の聖女の館『美の娘』。ゲイドはそこで一風変わった聖女イリアと意気投合する。(『この手の中の儚きもの』)