本の感想, 作者名 た行高殿円

ロンドンオリンピックにわくイギリスにアフガンから帰ってきた元軍医のジョーは、手持ちのお金も尽きかけ路頭に迷う一歩手前で、友人からロンドンの一等地のフラットのシェア相手を探しているというシャーリー・ホームズを紹介される。しかし、シャーリーとジョーの最初の出会いは、フラットではなく病院の遺体安置所だった。

SFで百合なホームズ……面白かったです。

本の感想, 作者名 ま行御永真幸

レイジェルド王国に新しい学院が設立されることとなったが、女性の入学は認められていなかった。なんとかして女性の入学者の実績をつくろうと画策するユフィの前に、難問をさらりと回答する謎の女性が現れユフィは彼女に期待をかける。しかし、学院の最大のスポンサーで理事長でもあるクロスバイン公爵は女性に門戸を開くことに対して非常に消極的であった。

こ、これは……!(今回のゲストキャラのあれこれに転んだ

本の感想, お気に入り, 作者名 あ行彩本和希

水の都ウェルベナの総督の娘として勤めを果たしていたアルディアだが、総督である父が急死、そして父が存命中国王に対する裏切り行為を働いていたとしてアルディア自身も使用人に身を落とすことになる。新しい総督の令嬢で友人のサルヴァの侍女をしながら、父の潔白の証拠を探すアルディアに、4年前に出会った青年クロムが彼女を助けると申し出てくるが……

ちょこっと陰謀もの+ちょこっと不思議な少女小説、大層好みでございました。

本の感想山本瑤

城の妖精たちを一応「抑えていた」レプラホーンが少しの間度に出てしまい、城の妖精たちが騒ぎ出す。そこに現れたのは、現女王にも祝福を与えたことのあるという完璧なハウスキーパーのオーク夫人(妖精)。ケイトリンを狙う妖精王の使いと知りつつもオーク夫人を受けいれたケイトリンだが、近日中に女王の名代としてやってくる老公爵が城に到着する日が近づいていており、その対策にも追われることになる。

気位の高い黒ウサギが役得すぎて。

本の感想彩本和希

美形をネタに妄想することを趣味とする漫研部員の宮古は、その威圧感から「少佐」と恐れられる剣道部員の多聞と何故か仲良く、友達なのに多聞の怜悧な美貌をネタに妄想するという日々を過ごしていた。学年トップレベルの美女からの告白を多聞が断った事への不満から多聞とギクシャクする宮古は、「島まるごと学校」からの帰りの船の最終便を逃してしまい、学校で一夜を過ごすことを決意するが……

コバルト文庫の現代もの、楽しかったです。

本の感想, お気に入り, 作者名 あ行彩本和希

名家の姫ながら圧倒的な剣の使い手である葵は「外来種」と呼ばれる毒を撒き散らす植物の駆除を専門に行う桜花衆の頭領に任ぜられる。鬼副長と呼ばれる和狼にあきれられながらも頭領業に精を出す葵は、新種の「外来種」を生み出す謎の異人僧・幽玄と対峙することになる。

ラブでコメながらもシリアスなよい少女小説でした!

本の感想, 作者名 さ行白川紺子

穢れ神と戦い行方をくらましていた千依神が戻り、「朱華姫」として正式に宮中に迎え入れられた蛍だが、蛍を追いだそうとする何者かによる嫌がらせが続く。柊とともに犯人探しをする蛍は、柊の兄・萩の母である皇后に出会い、彼女の持つ闇の一端に触れてしまう。

いきなり完結してしまった……残念。

本の感想, 作者名 さ行清家未森

狂信派にロジオンと共に囚われたミレーユは 教主からリヒャルトに婚約を解消するという手紙を書くように強制される。ミレーユの書いた手紙が市中に出回り、ミレーユの立場が危なくなることを危惧したリヒャルトは、ミレーユの捜索と平行して、フレッドにとある協力を要請する。

そ、そこへ直れ!と何回か思いました。

本の感想, お気に入り, 作者名 た行谷瑞恵

英国で図像学を学んだ千景は、育ての親である祖父の死をきっかけに日本に帰国し、祖母の経営する「異人館画廊」に戻ってくる。千景の幼なじみである透磨が経営する画廊が盗難されたゴヤの絵を買い戻すことになり、千景はその絵の真贋を確かめるために「秘書役」として透磨の手伝いをすることになる。

絵に込められた謎を読み解く図像学を利用したちょこっとミステリー、面白かったです。

本の感想, お気に入り, 作者名 あ行石田リンネ

年齢一桁の少女しか愛せない伯爵家の跡継ぎウィラードは、親のプレッシャーから逃れるために騎士学校に通う14歳のアイリーチェに偽装恋人の仕事を依頼する。天涯孤独の身で休日は仕事に明け暮れるアイリーチェは二つ返事でこの仕事を引き受けることになるが、想像以上に誠実な「恋人」であるウィラードにいつの間にか惹かれていき……

ウィラードさん、想像以上にHENTAIさんだった。