月の魔法は恋を紡ぐ3~過保護な愛は波乱の予感~ / 富樫聖夜

本の感想, お気に入り, 作者名 た行富樫聖夜

エーヴェルトが公衆の面前でフェラン姿のリーフィア(外見10歳)にキスをしたという話を聞きつけ、リーフィアの兄リードが急遽王城にやってくる。リーフィアを無理やり連れ帰ろうとするリードに対し、エーヴェルとはリードと決闘することになる。

悪役さんサイドがだんだん深くなってきたなぁ。

悪い魔法使いに魔法をかけられて、外見年齢が10歳で止まってしまったリーフィア(18歳)が元の姿に戻るために奮闘するお話3巻目。悪い魔法使いがただの幼女趣味かと思えば、魔法使いさんの背景が明かされるにつれてどんどんシリアスになっていき、深みが出てきたなぁと感じております。「ロリコンは滅びろ!」のスローガンが全面に出ていた1巻の頃からは予想できない、いい意味で予想外の展開ですねぇ。面白かった!

リーフィアと王子様の恋模様、妹大好きなお兄ちゃんの暴走!は少女小説らしくて大変よいものであることはもちろんなのですが、ここに来て悪役サイドが気になるという展開になり、続きも楽しみですが次が最終巻の模様。うまい具合にトントンと話が進んでいるので、最後もきっと楽しめるんだろうなぁと刊行を楽しみに待つことにします。

月の魔法は恋を紡ぐ3~過保護な愛は波乱の予感~
富樫聖夜/緒花
ビーズログ文庫(2015.03)
amazon/honto/BOOKWALKER