マリエル・クララックの誘惑 / 桃春花

本の感想, 作者名 ま行桃春花

結婚に向けて着々と準備をすすめるマリエルとシメオンだが、シメオンに背任の容疑がかけられてしまう。シメオンとの連絡が取れなくなる中、なんとかしてシメオンの容疑を晴らそうとマリエルは独自に行動を起こす。

シメオンさんちの弟2人がいい味出してますね……

そんなに簡単に結婚させてなるものかのシリーズ3冊目。シメオンは陰謀に巻き込まれ、マリエルはその容疑を晴らそうと独自に動きつつシメオンの過去に関係してくる女性に嫉妬をし……というお話でした。
今回は割とシリアスめな展開だったんですが、ほぼ初登場?の弟たち(弟2はもしかしたらすでに登場済みだったかな……:読み返してない)がこれまたいいポジションでしたねぇ。お兄ちゃん大好きな脳筋系でぱっと見地味なマリエルなど認めてなるものか次男と、見た目天使な腹黒三男。これにクールビューティーの長男と三人並ぶとめちゃくちゃ美味しいですね!マリエルじゃなくてもごちそうさまと言わざるを得ない。

いやいやちょっとまって、マリエルちょっとまって落ち着いて保護者(今回はセヴラン)の言うことをちゃんと聞いて……と苦笑いしながら読んでたんですが(前回感想のほぼコピー)、今回もシメオンもセヴランも優秀だなぁという展開でよいなぁと思いました。特に、今回は中盤までのマリエルストッパーはセヴランしかできなくて(止められてなかったけど)、前巻まではちょろい王子様ポジションだったのにこんなにちゃんとしてるなんて!と違う意味で感動してしまいました。

マリエル・クララックの誘惑
桃春花/まろ
アイリスNEO(2018.03)
amazon/honto/BOOKWALKER