なんて素敵にジャパネスク4≪不倫編≫ / 氷室冴子

本の感想, 作者名 は行氷室冴子

行きがけの駄賃と煌姫から守弥と煌姫がしくんだとある「罠」の真相を聞いた瑠璃姫は、事の真相を確かめるために守弥を呼び出す。そして二人っきりになったところで夫の高彬が乗り込んでくるという大ピンチに陥る瑠璃姫は……

高彬のご乱心が……面目躍如?

煌姫の落とした爆弾で絶体絶命の危機に陥りかける瑠璃と守弥、そして我を失った高彬は……とある意味高彬の一世一代の見せ場、はちゃめちゃな展開でどうする瑠璃姫!ととても面白かったです。ジャパネスクを読んでると、女は度胸だなぁと思います。
今回、利害が一致しついに共闘関係に入った瑠璃姫と煌姫、そしてそれに振り回される守弥と瑠璃姫一人でも大変なのになぁと思わず守弥に同情したくなること請け合いです。そしてなかなか尻尾をみせない帥の宮が不気味。本格的に仕掛けてくるのは確か次巻以降だったはずなのですが、瑠璃姫と煌姫のコンビネーションやいかに!というところで続きも楽しみです。

なんて素敵にジャパネスク4≪不倫編≫
氷室冴子/後藤星
集英社コバルト文庫(1999.06)
ISBN:4-08-614594-4
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