さくらの咲く頃 / 片瀬由良

本の感想, 作者名 か行片瀬由良

高校生にして「歌姫」と呼ばれ、一躍人気歌手となったさくらだが、曲が書けないというスランプに陥っていた。PVの撮影と曲作りのためにスタッフと共にドイツに向かったさくらは、偶然天使のような囚人キースに出会う。自ら監獄に「とらわれている」キースとの逢瀬を重ねるうちに、キースに惹かれていくさくらは……

桜の季節にふさわしい恋の物語でした。

愛玩王子の片瀬さんの「幻の」web小説書籍化。女子高生歌手と「すっごい頭脳」を持ったドイツ人医者のラブストーリー。良くも悪くもweb小説だなぁと思いました。私はweb小説がとても好きなので大変楽しめましたが……苦手な方は無理かもしれない。web版は読んでいないのですが、webでは気にならなかったであろうことが気になって仕方がなかったりとかはしましたが……そう、キースの超人ぶりとかドイツそれでいいのかとかが……!(しかし好物です)

さくらとキースと、生い立ちからかけたものを持つ二人が短い逢瀬を重ねることによって惹かれていくところとか、さくらちゃんの天然っぷり最強~とかとてもニヤニヤしながら読みました。これは安心してニヤニヤできるよい恋愛小説!
ちらりと調べたところ、これはまだまだほんの一部みたいなので続きが出るのであれば読んでみたいかな~、ルルル文庫がんばれ!(最近現代ものがあんまりでないので期待してる)

imgさくらの咲く頃
片瀬由良/くまの柚子
小学館ルルル文庫(2010.04)
ISBN:978-4-09-452146-7
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