彩雲国物語 蒼き迷宮の巫女 / 雪乃紗衣

本の感想, 作者名 や~わ行・他雪乃紗衣

国土を襲う「蝗害」対策への縹家の協力を求めるため、現在の大巫女である瑠花への面会を求める秀麗は、瑠花の居場所を知ることができる能力を持つ珠翠を探すことにする。王宮では蝗害と天変地異という災厄への次々と打ち出されていくが、劉輝の出番はなかった。

一気にたたみかけるラストスパートっぽかったです。まるでプロ△ェクトX……!

秀麗完全復活で瑠花との正面対決、対する王様いいところなしのお話でした。
前巻に引き続き、いろいろカラクリがあかされていく一方で気になる伏線もまた出てきて……!終盤もいいところなのでさすがにもうそろそろ打ち止めかと思いますが、黒幕は誰だーとジタバタしました(以下次号を待て)。

さて、いいところなしの王様。今回の旺季とのやりとりを読んで、王様勝ち目ないと思ってしまいました。序盤から王様好きで、王様応援してる私でもフォローのしようがない!ここ数巻いいところなしすぎるので、もうそろそろ王様(とその側近 [1]ただし、藍家の坊ちゃんは除く:今回活躍してたので)に見せ場をっと思いましたが今回も願い通じず、でした。

それ反則っと思わずつっこみそうなミラクルな挽回策がちょこちょこ出てきたので鬱々ラストではなさそうなものの、まだまだ予断は許せない状況。どう収めるのかとても気になるので続きもできれば早く読みたいところ……ですが、今回、ワーディングが気になって気になって仕方がなくて!という部分が多々あったので、もうちょっと時間がかかってもいいからもう少し丁寧に書いてほしいなぁと思わなくもない(そして、間が開くらしいのでちょっと期待してる)。

img彩雲国物語 蒼き迷宮の巫女
雪乃紗衣/由良カイリ
ISBN:978-4-04-44920-4
bk1/amazon

References

1 ただし、藍家の坊ちゃんは除く:今回活躍してたので