宝塚-星組 / 摩天楼狂想曲―君に歌う愛―
星組さんのバウ公演「摩天楼狂想曲―君に歌う愛―」を見てきました。
正直に告白しますと、星組さんでお名前を認識している方はほとんどロミジュリに出られているので、主役の方+役替わりされる男役の方、しか知らない程度の知識で見に行ったんですが、それはそれなりに楽しめました。コメディか、これはコメディなんだな!というコメディっぷりが楽しかったです。
一番最初にびっくりしたのが、あ、これ本当にバンド演奏してる!というところでした。最初の場面の下手さ加減は本当に大丈夫か、と思いましたが(余計なお世話)、最後の最後の本気の演奏で凄いなぁと思った次第。主題歌でもあるこの曲は妙に中毒性が高くて、一度聞いたら頭から離れませんので困りものです。「練習の成果を聞いてください」ってはじまるラストはお芝居じゃなくて本気だったね。
ストーリーは夢を追いかけ続ける青年が直面する理想と現実のお話。舞台が現代になるだけで、時代物の時に感じないこっぱずかしさだとか、いつまでも青い春の主人公だとかになんともいえないやるせなさを感じながら(笑)、楽しんでおりました。だってこれはお芝居!主人公の熱血ぶりとちゃっかりぶりもかわいい!ちょっと目を覆いたくなるような、目を手で覆って指の間からのぞきたいような、そんな主人公の熱さが好きです。
ライバルのさわやかさと本性表してからのえせっぷりにニマニマしたり(こういう落差がとても好き)、マスターあたりの様式美というかお約束に、そうそうこの展開じゃなきゃって思ったり(でも最後の最後のところまでお約束だったとは……!さすがにそこまでは予想してなかった)、新人バーテン君のさわやかさがかわいいかったなぁと思ったりしました。
この日はは何を思ったか午前公演の花組見て、そのまま午後公演のバウを見るという久しぶりのダブルヘッダーを組んだんでとても疲れました。心地よい、疲労感。