宝塚-月組 / 「ジプシー男爵」「ラプソディック・ムーン」
宝塚の月組公演を観てきました。
ヨハン・シュトラウスのオペレッタを原作にしたミュージカルと月をモチーフにしたショーの二本立て。とても宝塚だと思いました。
■ ジプシー男爵
原作を見たことはありませんが、わりに爽快なミュージカル。亡命ハンガリー人の大地主の自由奔放な遺児が、ロマの人々と仲良くなってお宝見つけて!とかそんなお話(大筋では間違ってない) 事前予習は大事だよ、と思ってオペレッタのあらすじを確認していったのですが、だいたいその通りでしたね。
大筋ではコメディで、笑えます。オペレッタ自体が軽くて笑えるの多いし、たぶん原作の空気がそのままなんでしょうね。豚飼い家族が笑いをかっさらう。さすが専科、汝鳥さん。素晴らしい。ブタのぬいぐるみとかとかブタの像とかブタの窓とかいろいろブタすぎてかわいかった。ブタかわいいよブタ。
見所は、たぶんオペレッタの原曲をそのままアレンジした大人数でのコーラス。迫力があってすごいですね。さすが大人数のたからづか、人海戦術は素晴らしい。聴き応えもあって素敵でした。
そしてもう一つの見所は、ハンガリーの民族衣装のかわいいこと!女の子みんなプリティー!明日海さんのお衣装もかわいいー!目の保養。赤い軍服勢揃いも格好良かった!目の保養!客席から出てこられたのでこれまた近くて眼福っ!
■ ラプソディック・ムーン
勝手にオーソドックスなクラシカルなショーと思いこんでいたのですが、とてもビートがきいていてかなりロックでした。ノリノリのショー。
シンプルな衣装が多くて、でも鮮やかで綺麗でした。燕尾の群舞の後に、娘役の白いドレス群舞、そして燕尾服の男役が合流して……っていうここのところがすごく好きです。綺麗だったなぁ。
気になったのは、なんかトートがいたような気がするところ。あれは間違えじゃないと思うわ!トート、アラブ世界にご出張(笑)。戦争の種でもまきに行ったのか……!
ただ、このショーは個人的に少し単調に感じられて(一場面が長い……?)ちょっとなんか足りないかもーと思ってしまったりもしました。いやもちろん、みなさんガンガンに踊られていたしいろいろ見せ場はありましたが。私の見方が悪いだけかもしれませんが、ショーは(もっと)起伏とバラエティにとんだやつが好きだなぁ。