怪盗レディ・キャンディと魔笛のメロディ / かたやま和華

本の感想, 作者名 か行かたやま和華

主君筋の堂主・瑞鶴の護衛として旧将軍家の忘年会に参加することになったスズメ。折良く結人の所属する特務隊が忘年会の警備を担当することになり、とある理由から瑞鶴をライバル視する結人はスズメと瑞鶴の距離に目を光らせていた。そして、何事もなく終わるかに見えた忘年会では、瑞鶴の”笛”が何者かに盗まれるという事件が発生してしまい……

執事が酷い(一応ほめてます)

だんだん話の本筋がどこにあるかよく分からなくなってきたシリーズ4冊目。噂の「堂主」さまの参戦物語です。元から変な人が多いこのシリーズですが、堂主様は一見おっとり系の普通の人かと思えばかなりアレでした。一番やっかいなタイプかもしれませんね。混ぜ返される結人があわれでした。

変な態の執事はさらに人間を超えた何かを発揮し、結人とスズメは命の危険を感じつつも仲良しだし、結人の上司はやっぱり変だし、堂主さまも無意識にあれこれやってくれるしと事件が起きすぎて気の休まる暇もありません。話の終わりが全く見えないうえに、すれ違いっぷりにもあんまり進展が見られなくてあんまり進んでいないなぁと思いますが、掛け合いが楽しいのでまあいいかな……。

img怪盗レディ・キャンディと魔笛のメロディ
かたやま和華/サカノ景子
集英社コバルト文庫(2010.09)
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