聖鐘の乙女 月の聖女と夜の怪人 / 本宮ことは

本の感想, お気に入り, 作者名 ま行本宮ことは

いよいよ間近に迫ってきた学院祭。歌劇でヒロインを演じることになったアティーシャは劇の練習とクラスの出し物「プリンカフェ」の準備に大忙しの日々を送るが、ジェッツからの「アレ」を意識するあまり挙動不審になっていて……

男装少女が女装して、しかもめっちゃくちゃかわいくて周りがドキドキとかおいしすぎます(正座)。

本筋が全く進んでないけど、そんなこと全く気にならない程度にがんばる女の子の男子校潜入物語を楽しめるシリーズ8作目で学院祭編完結編です。今回もすっごく楽しかった!です。アティの女装に対するそれぞれの反応が本当に楽しくて……。リキシス先輩がいい人すぎて泣けるし、サリアン様の攻勢にへらへら笑って、そしてネイト先輩の男前の不器用さにニヤニヤしました。これでネイト先輩ルートじゃなかったら私が泣く。もう、最高だ……。逆ハーレム物にそれほど心動かされないんですが(嫌いではないですが)、これはいいっ!あとはうきうきガールズトークも良かったなぁ。

話は進んでないとはいいつつ、謎のジェッツのバックグラウンドがあかされ、次はいよいよ楽譜の謎に迫るとのこと。他のシリーズ(とはいっても幻獣だけなんだけど)から考えて、謎を明かすとなると一気にきそうなので楽しみです。続刊に期待。

img聖鐘の乙女 月の聖女と夜の怪人
本宮ことは/明咲トオル
一迅社アイリス文庫(2010.10)
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