風の王国 春の使者 / 毛利志生子

本の感想, 作者名 ま行毛利志生子

ツァントゥーの小王の孫娘4人からラセルの花嫁を選ぶという重大任務を負う翠蘭だが、本人たちの思惑、周囲の思惑、そしてツァントゥーで渦巻く権力争いから難航を極めていた。

相変わらず盛り下がるなぁ……(悪役の悪事に)

ラセルの嫁捜し編後編にして完結編。嫁候補についてはこの巻序盤にこの子かな?ってなったのでそんなにヤキモキしなかったんですが、悪役にヤキモキしました。倫理観というか価値観が現代日本人の私とは大きく異なるのでありといえばありなんでしょうけど、やっぱり、嫌なものは嫌だなぁ。翠蘭と一緒にどうにかしたい!という気分になりながら読んでいました。

今回は助っ人としてお久しぶりのあの人やこの人の再登場。翠蘭とは二年半ぶりの再会とか書いてありまして、作中の時の流れの早さにびっくりしました。そういえば、翠蘭は長旅ばかりしてるもんね。
人気のないラセルには笑ってしまいましたが、彼女とはいい夫婦といいますか、コンビになるのではないかなぁと思います。

img風の王国 春の使者
毛利志生子/増田メグミ
集英社コバルト文庫(2011.02)
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