麗しの婚約者にご用心 ご主人様なシリーズ / 宇津田晴

本の感想, お気に入り, 作者名 あ行宇津田晴

世界を股にかける一流の商人を目指すカヤは、用意された婚約話から逃げ出すためにツテを頼って通訳の仕事を獲得する。しかし、その仕事先の地でカヤを迎えたのは、幼なじみかつカヤの「婚約者」であるエリク。エリクからの「エリクが参加するあるオークションで、エリクの助手兼婚約者を見事に演じ切れたら婚約はなかったことにする」という挑戦を受けたカヤは、カヤの雇い主(予定だった青年)の快諾もありエリクと行動を共にすることになる。

このシリーズ、最高だわ……(ゴロゴロゴロ

前回が好評だったようで、同じ世界を舞台に繰り広げられるすれ違いカップルの見事なラブコメでした。夢に向かって邁進せんとするカヤと、カヤが一方的にライバル視している幼なじみで婚約者で「性格が複雑骨折している(カヤ談)」エリクのじれじれラブコメ。

「好きな子にだけ意地悪したいがためにカヤに意地悪しちゃって誤解されまくり」エリクが、ここぞとばかりに「カヤといちゃいちゃしようとする(エリクの秘書談)」ところに、カヤがエリクとの勝負のために一生懸命「正しい婚約者の反応」を返そうとする所が……お い し す ぎ る!
脇キャラも結構面白かったですねぇ。諸悪の根源のカヤのお姉さんはいい性格しているし、まさかの「花盗人紳士協会」の名誉会長の再登場&ご活躍がとても素敵だ(笑)。

このシリーズとても好きなのでぜひとも第三弾を期待したいところです!

麗しの婚約者にご用心: ご主人様なシリーズ (ルルル文庫) 麗しの婚約者にご用心 ご主人様なシリーズ
宇津田晴/結賀さとる
小学館ルルル文庫(2011.11)
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