光の楽園II 公爵夫人エデレイド/ 涼原みなと
エデレイドの前向きさが清々しかった!
みりおんぐらむさんが「面白いよっ」とおすすめされているのを見て読み始めたシリーズなんですが、たしかに面白かったです。馬に魅せられた女の子が嫁ぎ先でダンナさん放置して(というかむしろ放置されて)、国内最高峰のレースに挑むお話でした。
エデレイドの逞しさというか、前向きさがとても素敵でよかったです。一緒にレースに挑んでいくチーム黒旺号のみんなも味があってよかったなぁ。エデレイドが黒旺号の信頼を得て、そしてみんなで一つ一つ乗り越えていく様子にすごくワクワクしました。競馬関係は全く詳しくないんですが、とても面白かったなぁ。
そして、お互いに放置され、放置しているとはいえ、エデレイドと侯爵の歳の差カップルの様子も素敵でしたねぇ。この二人は本当に大丈夫だろうか(物語の雰囲気的に多分うまくいくのだろうけど)というヤキモキを少々抱えながら、徐々に距離が縮まっていくところがよいものでした。確実にエデレイドに感化されていく侯爵の様子が!そして、ダメ男をほうっておけないタイプのエデレイドの乙女心も良いものでした。
前巻の破戒僧君もちらりと出てこれられたのにニヤリとしてり(嫌いになれないタイプです)(前巻読んでなくても問題なく読めると思います)、裏で蠢く陰謀関係が少し語られたりと、本伝への準備は確実に進んでいる模様です。次は騎士様のボーイ・ミーツ・ガールということでとても楽しみにしています。
光の楽園II 公爵夫人エデレイド
涼原みなと/岩崎美奈子
C-Novels Fantasia(2011.10)
【honto/amazon】