ヴィクトリアン・ローズ・テーラー 恋のドレスと花ひらく淑女 / 青木祐子

本の感想, 作者名 あ行青木祐子

ジャレッドがリンダの右手を拳銃で撃ちぬいたことに衝撃をうけるクリスに、シャーロックはリンダを悪いようにはしないと提案する。初めてリンダとゆっくり話す機会を得たクリスは、リンダに対する複雑な気持をようやく解放することが出来る機会を得る。一方、クリスとの結婚に障害しかないシャーロックは、父からの命令を受けしばらくイギリスを離れることにする。

ローストビーフがご褒美になってる。

本編ラスト前一冊のお話。腹をくくったシャーリーとクリスがいちゃいちゃしつつ、二人の未来の為に一歩ずつ前進していく横で。クリスとリンダの決着、ジャレッドの暗躍、リコのわがまま放題再び、そして我らがアントニーの若ハゲが心配だけどいつもにましてかっこいいよどうしようアントニー!というお話でした。うん、アントニーかっこいい。パメラとの微妙な「間」が気になったんですが、このあたりはこのあと出たという短編で明かされるのかな?

リンダ関係とリコ関係は、この二人の思考回路がどうにもこうにも理解できないというか、読んでいてイライラしちゃうので横においておいておくとして、前回の短編でぐぐぐぐっと好感度の上がったシャーリーパパ・ママが水面下で面白かったです。ママ登場してないのに何あの存在感(笑)。お父さんもお父さんで、諦めの境地に至っているようですが、はたして、シャーリーは無事クリスと結婚できるのか!とどういう風に落とし所を持っていくのかが非常に気になるところなので、最終巻も張り切って読んでいきたいと思います。

恋のドレスと花ひらく淑女 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー (ヴィクトリアン・ローズ・テーラーシリーズ) (コバルト文庫) ヴィクトリアン・ローズ・テーラー 恋のドレスと花ひらく淑女
青木裕子/あき
集英社コバルト文庫(2011.09.30)
amazon/honto