おこぼれ姫と円卓の騎士 君主の責任 / 石田リンネ

本の感想, お気に入り, 作者名 あ行石田リンネ

レティとノーザルツ公のもとにキルフ帝国から建国祭の招待状が届く。招待状に不穏なものを感じるレティだが、招待を受けて帝国に向かう。帝国では建国祭の後にある式典があるらしいという噂を聞きつけたレティは、同じく建国祭に招待されていたイルストラのヴィクトルと共同戦線を張ることになるが……。

ノーザルツ公かわいい。

シリーズ6巻目は、兄たちを差し置いてどうして自分が「おこぼれ」をあずかることになったかがあかされるレティの外交第2段。きびしいことをいいつつもお人好しのレティがレティでのままで「女王」になっていいんだ、というお話でした。女の子がきゃっきゃうふふするのは、よかったなぁ……!王族トークとガールズトークがいいものでした!

で、何はともあれノーザルツ公ですよ。お見合いパーティーに出られなくて悔しがるのも面白いなぁと思っていたんですが、そんなもの序の口でした。絶体絶命の彼を救うためにレティが提案したあの方法を実施するときのあのいやがりようったら!「何十回も」レティとやり合うくだりは彼らしくてよかったわぁ。つまり、ノーザルツ公おいしい。

キルフの将軍と皇子さまの問題は、ただ「助ける」というだけでは決着がつかなさそうでこれまた難易度高そうだなぁ、と。続きも楽しみすぎてわくわくしてます。

おこぼれ姫と円卓の騎士
石田リンネ/起家一子
ビーズログ文庫(2013.05)
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