宝塚-月組 / 「ルパン -ARSÈNE LUPIN-」「Fantastic Energy!」
月組さんの大劇場公演「ルパン」を観てきました。
リュ、リュウ様が、最後のリュウ様がかわいいとかなんてこと……!という公演でした。
■ルパン -ARSÈNE LUPIN-」
一時期話題になっていた、最近発見された原稿を元に最近出版された「最後の恋」の世界初の舞台化。原作ではルパンさんがだいぶおっさんでしたが、このルパンさんはヒロインちゃんと歳の差をあまり感じさせない設定なのでしょうか?(歳の差は歳の差でいいものですが)良い塩梅のバランスでした。
お話自体は原作を読んでから行ったので特に混乱することはなかったのですが、えーとこれでいいのかな?って思うところが(原作読んだ時も)あったので、あんまり突っ込んではいけないような気がしなくもないです。そんなことはさておきで、ルパン様のマント裁きがかっこよすぎて震えました。もうこのルパンの群舞だけで宝塚を見にきた甲斐があるというものです。ヒロインを取り巻く四人の後見人もかっこよかったし、そりゃあこんなかっこいい四人に囲まれちゃったら周囲も邪推するってもんよねぇ、と視覚的にこの状況をみていろいろ再確認してしまいました。
ルパンの苦悩というか、後ろ姿というか、カーラのために身を引くけど……というあの「男の美学」が良いものでしたねぇ。
個人的には美弥さんのポジションが非常に美味しいような気がしました、が、一番美味しいのはガニマール警部とフラヴィ予審判事。な、なんだこの二人組、と思わすポカーンとしてしまいましたが(主にフラヴィさんの男前度が)、だんだんこの二人が出てくるだけで笑えるという状況がたのしくて、次はどんなことしてくれるのかなぁと期待に胸を踊らせてみておりました。
ここ数作品のマサツカ大劇場公演は、どうにもわたしの苦手な部類の作品が続いていてどうかなぁ、というところはあったのですが、これはわたしの好きな部類の男の美学。若干抑え目とはいえ舞台に彩りあったし。終盤人が通り過ぎている(これは別に苦手な演出ではない)のをみて、ああ、まさつかさんだ……と思ってしまいましたが(笑)。
■Fantastic Energy!
タイトルどおりエネルギーにあふれたとても熱いショーでした。
しかし、噂に聞いていたけど、最初と最後がすごい色彩感覚……!系統は全然違いますが、花組さんのRed Hot Seaを思い出しました。こう、目がついていけない配色。でも、しばらく見たら慣れてしまいますがな、というあの色彩マジック。ここの場面で愛希さんがスカートじゃなくてパンツ姿だったのにすごく納得してしまいました。もう、かっこいいのなんのって!かっこいい娘役さんはいいなぁ。他にも、全体的に娘役さんの見せ場が多くて非常に眼福でした。可憐でかっこいい娘役さんっていいですね。
全体の印象としては、大人数群舞をグイグイもってこられて、おおおおおおお!と思っている間に終わってしまった(色々見どころあったはずなのに、目の数がたりない!)、そんなショーでした。舞台にこれでもか、これでもかと並び立つタカラジェンヌは壮観でしたねぇ!