聖女の結婚II 策士、罠に掛かる / 夏目翠

本の感想, 作者名 な行夏目翠

ブラッドフィールド家の後継者選抜に参加することになったジョシュアは、婚約者であるリリアナを連れて前当主の妹シャーロットの住まう邸に向かう。シャーロットは後継者候補を支える伴侶を判断基準に後継者を選ぶという。しかし、全員が集まって程なくして、ブラッドフィールドの顧問弁護士が死亡し、ジョシュアが手を下したと容疑をかけられる

ジョシュアは囚われの姫君か。

金貸し業を営む未亡人リリアナが諸事情でわんこ系のジョシュアを婚約者にし(1巻)、続いてそのジョシュアが家庭の事情でとある名家の後継者選抜に参加するもその出自からいろいろといびられてリリアナが奮闘するお話(今巻)。後継者候補があくが強くて、しかもその中のひとりがもうこれでもかっていうくらい「嫌なやつ」で、彼の行動のすべてが読んでいて不快といいますかなんというかで、ストレスがたまりましたね……。最後にはリリアナにがつんとやられるんだろうなぁ、というのは予想しておりましたが、しかしそれでもストレスがたまるものはたまるものです。おまえもうちょっとかんがえろよぜったいそれみられてるって!って何回か思いました。

ジョシュアの後継者争いのライバル・イーニアスとその息子くんがイマイチつかめないところがあってもやっとしてるんですが、最後のイーニアスの策略でイーニアスさんがなんとなくわかった、かもしれません。しかしやっぱりもやっとするなぁ。イーニアスさんにかぎらず全体的になんとなくモヤっとはしてるんですが、こうくると後継者どころじゃないよなぁという展開になっているので、どうまとめるのか最終巻も読みたいと思います。

聖女の結婚II 策士、罠に掛かる
夏目翠/Laruha
C-Novels Fantasia(2013.09)
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