宝塚-雪組 / 「一夢庵風流記 前田慶次」「My Dream TAKARAZUKA」

素人の観劇日記宝塚, 雪組

壮さん愛加さんコンビの退団公演を見てきました。
お芝居もショーもとても面白くてよい公演でした!

私は午後公演を見たのですが、午前公演も10分くらい時間押していたし、午後も終わったのが18時10分近くだったので、お芝居が熱演に継ぐ熱演でだいぶ延びたのかなぁ、という印象でした。


■一夢庵風流記 前田慶次
だいぶ前にコミック版(花の慶次)を一気読みしたことあるんですが、あまりにも前で細部(というかストーリーの展開すら)ほとんど覚えていないため、なんの違和感もなくとても楽しめました。ただ、兄の仇のために男装して側仕えする美少女(ときめくしかない)の捨丸くんは、原作では男だったのは確実だけど!でもこれはいい改変!

それぞれの役どころから、た、退団公演なのに、ふ、ふりん……!とおののいていたんですが、こう、なんといいますか悲壮感は全然なくてからっと爽やかで気持ちのいいお話。終始壮さんが男前でね!愛加さんも奔放なところがありつつも締めるところはしっかり締めて、そして凛とした美しさがこれまた!眼福だ。
周囲の登場人物もそれぞれ個性があって面白かったですよね。特に馬。あの馬の圧倒的存在感。私、馬に拍手してもいいと思ったわ……というか拍手したかった(笑)。夢野さんのコメディパートも面白かったし、未涼さんのこれぞ悪役!という悪い笑い方もええもんでした……未涼さんと大湖さんの緊迫したやりとりと、そしてその後ろでの壮さんと愛加さんのアレとかもうどこを見ていいかわかりませんでした、すいません素人で……。

お話自体はすっごいスピードで展開していくのですが、違和感もあまり感じなく、終盤はよいだジェストだったかなぁ、と(笑)。傾奇者というだけあって、慶次の衣装は色目も鮮やかでしたし、その他の皆さんの衣装も色遣いが華やかで見応えがあったしと、オープニングの映像はとてもかっこよくて眼福なお芝居でありました。

■My Dream TAKARAZUKA
そこそこに退団仕様の憎い演出が盛り込まれており、何回か「ひ、卑怯なり!」とハンカチを握りしめて、とてもよいショーでした……!主題歌はアップテンポで私の好きなタイプで(そしてどこはかとなく戦隊モノの主題歌を彷彿させる、あのリズムと歌詞)、次のパリのシーンもね、ねこみみ……まあかわいいしとおもっていたら全体的にすごく格好よくて素敵だし、その他にも衣装が可愛くて格好よくて、こう、オーソドックスなショーっていいものだな!と惚れ惚れする演出の数々に時を忘れて見入っていました。
このショーの退団演出は盛りだくさんで、特に白い衣装のところなんか時間もかなりの尺で退団者の方にスポットライトがあたっていて、素敵な花道だなぁと思いました。