双界幻幽伝 皇宮は暗中飛躍 / 木村千世

本の感想, 作者名 か行木村千世

国軍の「双璧」から皇帝襲撃の事件の真相を探るように指示された蒼刻は、朧月や張さんらとともに犯人探しを開始する。ひきこもりの夢を抱きつつも蒼刻とともに行動する朧月だが、調査中に襲撃犯の「黒幕」の妨害にあい……

もうこれ、じゅくねんふうふの領域……

皇宮陰謀編の二冊目でまだまだ始まりの物語。これまたマイペースといいますか、いい味出しているといいますかの新キャラの「双璧」さんたちが顔出しするのと、いろいろと謎の多い(そして(シリーズ序盤は)それほどシリアスな過去を抱えてそうにいなかった)朧月の守護幽鬼・星彩さんの過去があきらかになるか、というお話でした。星彩のお話はもうちょっと引っ張りそうですが、どんなふうなんだろうなぁ。ダンディ・張さんもただの和み系のトラかと思えばかなりシリアスだったので、星彩さんもいろいろあるかもしれません。

それはさておき。犯人探しをしながらの朧月と蒼刻は、このふたりは……。ある種、お兄ちゃんと家族公認!の仲になったせいか蒼刻さんがふっきちゃったせいか、「ノロケは家でやれ」というやりとりの数々が!数々が!ごちそうさまでした……(ぱたり
そして、にやにやといえば公主様の「二次創作」がすごいので、最後のおまけはわりといろんなものと闘いながら読んだほうがいいと思います。もういろいろつらい(ぱたり

来月にも新刊(本編か番外編かはわかりませんが)が出るそうなので、楽しみです。

双界幻幽伝 皇宮は暗中飛躍
木村千世/くまの柚子
ビーズログ文庫(2014.05)
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