贅沢な身の上 ときめきの数だけ抱きしめて! / 我鳥彩子
一冊まるごと壮大なエピローグでした(好物です
前巻で陰謀面?といいますか、堅苦しいところがだいたい終わってあとは「陛下の男の純情、成就なるか」とかそのあたりの、ラブなコメディが中心の一冊で、すっごくたのしかったです。よくもまあこれだけ今までの登場人物を総ざらえしたなぁっていうくらい登場人物が多くて(殆ど出てたんではなかろうか)、しかも大体の皆様に素敵な展開が待ち受けていて、それがだいたい花蓮の妄想通りというかなんというかなので、さすがだなぁ、と。
今回はデレた花蓮ちゃんがかわいすぎて、よみながらこちらもむふむふしてしまいました。何この子!かわいい!二人っきりの時じゃないとデレなくて、またその甘え方がかわいくてですねぇ。これは陛下じゃなくてもにやけざるを得ない。そして驚きの急展開をみせた鳴鳴ちゃんと宰相殿は、もう、なんというか、にやっと。もう本当にこのふたりお似合いすぎるというか、今回も見どころがあったものの、一気に(本当に)エピローグに飛んじゃってもったいなさすぎる!と身悶えしてしまいました。
子ども世代も参戦した最後の最後のエピローグも非常に楽しいお話で、これは、もうちょっとちゃんとじっくり腰を落ち着けて読みたいぞ!と思ったところでどうやら本誌で子ども世代のお話も語られるとのこと。お姉ちゃんもすごくかわいいんだけど、弟くんがの「スイッチが入る」瞬間も読んでみたいかもなー。あのクールな弟くんが壊れる様が見てみたいな!でも同じくらい宰相殿ご夫婦のお話も読んでみたいな!
ということで、番外編も楽しみですし、次回作も楽しみです。
贅沢な身の上 ときめきの数だけ抱きしめて!
我鳥彩子/犀川夏生
集英社コバルト文庫(2014.08)
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