身代わり伯爵の結婚行進曲IV 裏切りと婚約解消 / 清家未森

本の感想, 作者名 さ行清家未森

狂信派にロジオンと共に囚われたミレーユは 教主からリヒャルトに婚約を解消するという手紙を書くように強制される。ミレーユの書いた手紙が市中に出回り、ミレーユの立場が危なくなることを危惧したリヒャルトは、ミレーユの捜索と平行して、フレッドにとある協力を要請する。

そ、そこへ直れ!と何回か思いました。

ミレーユが囚われてフェデリオが「わるいやつ」でロジオンに若干不穏な道が示されているようなクライマックス4冊目。フェデリオの真意がようやく示されましたが、あなた前のこと全然反省してないわね!という選択をしているフェデリオに思わずお説教をしてくなること請け合いです。
物語が始まった頃とは逆の立場になったフレッドは心強いし、リヒャルトもすぐにミレーユを探しに行きたいところを大公の立場であることを最大限譲歩した選択肢をとり、クライマックスは近いなぁという盛り上がりぶりでした。
囚われ勢のミレーユもいつもながらの前向きさなんですが、ロジオンが悟りの境地に入ってる上に一緒にとらわれている隣国の皇帝殿が若干あやしげなのでどうなのかなぁ、と。今までの身代わりの展開からして、そうひどいことにはならないと思いますが続きも楽しみです。

身代わり伯爵の結婚行進曲IV 裏切りと婚約解消
清家未森/ねぎしきょうこ
角川ビーンズ文庫(2014.09)
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