白桜四神 七夜月の運命の選択! / 伊藤たつき

本の感想, 作者名 あ行伊藤たつき

親友と思っていた人からの突然の告白に混乱する白桜。そしてその告白を目撃してしまい白桜の秘密に気付いた青丞。混乱極まる四家の跡取りたちだが、白桜は帝から大学寮に潜入し秘密裏に事件の捜査を命じられてしまう。またしても「男子だけの」全寮制の学校に潜入することになった白桜は……

秘密が秘密でなくなってきている件について。

シリーズ7巻目。性別かくして男装モノの醍醐味といえば、仲間たちに秘密がばれたりするそのあたりなんですけど、これもうこの話の主要登場人物みんな知ってるよね!という状況になってしまい、醍醐味もへったくれもなくなってきているような気が……。いやまあ白桜が必死に隠そうとするところを見守るのが楽しいといえば楽しいかもしれないのですが、白桜もうっかりさんなのでいいかげん読んでいて若干ストレスがたまるとかたまらないとか(自粛)。ストレスといえば、今回の青い人はそれはやっちゃいかんだろ!のオンパレードでこれもなぁ、と。次回以降の布石だとは思うのですが、そのあたり差し引いてもNGワードの連続で読んでいてつらい。友人ポジションの時の彼のほうがかっこいいんだけどこれは一体どういうことだ。

白桜の理想の高さや思い切りのいいところは楽しいんだけど、だんだん読むのが辛くなってきたなぁ。まだしばらく続きそうではあるのですが、こう、もやもや感を抱えてまで読むほどの「続きが気になる」という状況ではないので次は少し様子見。

白桜四神 七夜月の運命の選択!
伊藤たつき/硝音あや
角川ビーンズ文庫(2015.04)
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