月の魔法は恋を紡ぐ~魅惑の舞踏会は嫉妬の嵐~ / 富樫聖夜
幼いころ幼女好きな魔法使いに成長を止められて以来10歳の姿から成長できずにいたリーフィアだが、魔法が一部解けたものの不完全な状態のため、引き続き10歳の「フィラン」として王宮で王女の侍女をしながら完全に魔法を解く手がかりを探していた。そんな中、隣国のエルフィン王女とシャルルル王子の姉弟が王宮に滞在することになる。エーヴェルトに執着するエルフィン王女から逃げまわるエーヴェルトを助けるために、リーフィアは本来の姿で舞踏会に出ることになり……
あー、王子さまやちゃった(笑)。
シリーズ二冊目。良かった、続いた!面白かった!そして「ロリコンは滅びろ!」の一冊でした。
HENTAI魔法使いの過去やエルフィン王女の引き起こす騒動で想いを形にするリーフィアとエーヴェルトなど、それぞれの背景や心情なども掘り下げられて面白かったです。それにしても、王宮方面は(相手が強力な魔法使いとはいえ)ザルだ!だから話が進む!というジレンマを抱えてしまいました。
HENTAI魔法使いはHENTAIといってすいませんでした、と思う程度には幼女に執着する理由は根が深そうです。一方で、今回の騒動の最後の最後にエーヴェルトさんがついにやっちゃいまして………笑った。すいません、まさかここまで潔いとは思ってなかった(笑)。もちろんそれ以外の場面、特に舞踏会のシーンなどは大層素敵でした。
というわけで続きも楽しみです。
月の魔法は恋を紡ぐ~魅惑の舞踏会は嫉妬の嵐~
富樫聖夜/緒花
ビーズログ文庫(2015.10)
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