なんちゃってシンデレラ 王宮陰謀編 / 汐邑雛
思ってたよりシリアスな宮廷陰謀劇だったのがちょっと新鮮。
なんとなく気になってた異世界転生モノ。今のところ宮廷陰謀編が2冊出ていて、まだ宮廷陰謀編が終わってなくて以下続刊です。
「なんちゃって」という軽いタイトルから、軽いノリの(一見)歳の差(実際はそんなに差がないというかむしろ姉さん女房)ファンタジーラブコメかなぁと勝手に想像していたのですが、わりとがっつりの宮廷陰謀劇で「お、おう」とちょっとびっくりでした。
陰謀面も権力闘争や愛憎渦巻く感じでなかなかにひねくれて根が深そうなところが面白いなぁと思いつつ、以前は「そこにいるだけ」のようだったお姫様に転生したパティシエさんが、料理の知識と腕を活かして徐々に周囲の人物や旦那さんの胃袋をガッツリ掴んでいくところが楽しかったです。こういうワクワクな展開が個人的には好きです。
突如転生したことを隠すための「本読んだだけでここまで詳しくなったと」いう建前、それで納得していいの周囲の人?と突っ込みたくなるのはやまやまなんですが、そのあたりをおいておいても、料理で道を開拓していくところは楽しいし、陰謀面もどうなるのかなぁというところもあるので、続きも楽しみです。
なんちゃってシンデレラ 王宮陰謀編 異世界で、王太子妃はじめました。
汐邑雛/武村ゆみこ
ビーズログ文庫(2016.11)
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なんちゃってシンデレラ 王宮陰謀編 旦那様の専属お菓子係、はじめました。
汐邑雛/武村ゆみこ
ビーズログ文庫(2016.12)
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