E-INKタブレットのBoox Nova2で電子書籍を読むことにした

つれづれ

Boox Nova2 電源切ってる状態

10万円のとくべつていがくきゅうふきんはもらえなかったけど、ボーナスは社会保険料と健康保険料と雇用保険料しか被害を受けていない(+私の今の給与処理上後で所得税が追徴される)ことに気付いてしまったので、数年来買おう買おうと思って踏ん切りがついてなかった電子ペーパー(E-INK)タブレット端末を買いました。購入したのはBooxシリーズのミドルレンジ(?)端末、Nova2。Android端末で(Android9搭載)7.8インチでコミックを読むのにちょうどいい感じ(個人の感想)のサイズの端末です。

公式サイト:Boox Nova2

技術的な解説等は探せば素晴らしいページが見つかるのでそちらを参照いただくとして、デジモノ・ガジェットがチョットスキ程度の人間による「読書するのにどうなの?」的な視点で一週間くらい使った結果の雑感を書いていきます。
(一応、電子ペーパー端末布教記事のつもりだったけど、読み返したらそんな要素はあんまりなかった)

入手ルート

私の居住地での調達方法はAmazonかメーカーサイト販売かのどちらか[1] … Continue reading。メーカーサイト直売だとAmazonよりだいたい4千円くらい安い上におまけも付いているので、Amazonで購入する利点はAmazonのネットワークで配送されるということのみでした。ちょうどメーカーサイト販売で居住国での在庫があったし、受け取りに問題ない配送会社での発送になっていたのでメーカ販売を利用したところ、注文翌日発送、その翌日配送ネットワーク内回送、更にその翌日で到着とスムーズにいきました。

メーカー通販で入ってたもの
公式販売の現在のおまけはワコムペンの替芯、スクリーンプロテクターが何故か2枚(1枚貼ったところ失敗……読書には支障がないので失敗したままにしてて、写真の画像はその失敗したフィルムがそのままついてる)、オフィシャルカバー(ただし、ケースタイプではなく接着剤貼り付けタイプなので多分使わない:持ち歩くことになるまえに袋タイプ(Sleeveタイプ)のやつ買いたい)。

全般的なこと

  • 中華端末であるものの初期設定で日本語選べて、ほとんどの項目は日本語になるので特に不便はない(一部英語表示の残る部分もある)。
  • Google Play有効化の手順が必要。説明に従ってやればすぐ終わるけどその説明にたどり着けるかが問題だ……(日本の正規代理店の解説ページがあるよ)けど、わざわざこれ買うくらいの人なら買う前から把握してる気もする。
  • (りんごに潜在的な恐れを感じているためりんごに染まっていない)Androidユーザーなので、最初の設定時に要所要所でなんとなくこれしとけばいいかな、という土地勘があったので助かった。
  • 電子書籍アプリではフォントをダウンロードするのもあるので(日本語の表示は)更に問題ない。
  • 内蔵メモリが32GB。システムアプリの他、電子書籍アプリ4つ入れて残りは空き容量は20GBくらい。文字メインの書籍のデータがメインならこれくらいで十分。
  • ちょっとかっこいい動きをするアプリは苦手なので(電子ペーパーの特性上)、動きの多いアプリについてはかなり使いにくい……私が入れたアプリの中では紀伊国屋お前のことだ。
  • 読書アプリの基本設定は「派手な動きは全部殺す」(主にページ送りのアニメーション的なやつ)でストレス激減。
  • 手書き機能は今の所使う予定がないので未評価[2] … Continue reading。使う予定がないのならなぜもう一段安い読書機能に特化したBoox Poke2にしなかったのかと若干考えもしたが、Nova2はNova2で満足してる。
  • フロントライト付きなので、読書灯なくてもお布団の中で読める!(目に悪いので程々に)

各電子書籍アプリ各論

私が通常利用している電子書籍ショップはBOOKWALKERとSony Reader store、たまにKindle。その他使ったことあるのは紀伊国屋のKinoppy。一通り全部試してみました。マンガは別の液晶タブレット端末で読むつもりなので、以降は基本的に文字の本(小説)を読もうとしたときの感想です。

短所については、どれについてもだいたい液晶タブレットで当該ストアを使ったときに感じる不便さそのままだな、とは思いますが、電子ペーパー端末だとその不便さの不便度が更に大きくなっているように感じました。

BOOKWALKER

BOOK WALKERで横表示
オタクなのでBOOK WALKERは大好きなんですが、いかんせん(今までの)手持ちの端末だと電子ペーパーで読めないというデメリットがありました [3]長時間液晶タブレット/スマートフォンで字を読むのがつらい。ずっと電子ペーパータブレットが欲しかった理由の8割位もBOOK WALKERの本を電子ペーパで読みたかったということがあてはまります。

ざっと触っていた限り、私がインストールした4つのアプリの中でNova2で一番使いやすいアプリだったな、という総評です(個人の感想です)。

いいところ

  • 全般的に操作に困ることはない(うまく表示ができないので勘とか経験に頼って動かす、という場面にはまだ遭遇してない)。
  • PC/液晶タブレットで作成した本棚(フォルダ)をインポートできる;電子ペーパー端末はキビキビした動きが苦手なので、大量に整理したりするのは別の端末でやったほうが便利が良い。
  • 購入書籍を「一覧」表示するときに一番使いやすい。
  • アプリ用フォントダウンロードするので安心。
  • 行間とか余白とかの調整が細かくできる(ほとんど触ってないしこれはもともとのアプリの特性だ)。
  • ナビゲーションバーからページをどばっと移動させるときの反応がいい

わるいところ

  • 本棚(フォルダ)の表示(使いにくいのは電子ペーパー端末体特有のものではないですが)。表紙を並べられるのはいいんだけど、別に毎回表紙見たいわけでもないので本棚内も一覧表示できればいいのに。

Sony Readerアプリ

Readerアプリで縦表示
今までSonyの電子ペーパー端末(Sony Reader)使ってたので、SonyのReader Storeで買う理由の大半は電子ペーパー端末で読みたい、というところにありました。もしかしたら今後は上のBWさんの比重が重たくなっていくかもしれませんが、シリーズ物は引き続き同じストアを使う予定だし、それなりの冊数未読も積んでいるしなので、新しい端末での運用に移行するつもりなのでアプリ入れて設定を試してみました。

いいところ

  • 全般的に操作に困ることはなかった(うまく表示ができないので勘とか経験に頼って動かす、という場面にはまだ遭遇してない)。
  • Sony Readerで読んでた時と比べても特に違和感ない。

わるいところ

  • コレクション(フォルダ)の管理が面倒くさい。これ別に電子ペーパー端末特有のものではないものの(再)、結構な冊数あるので振り分けるの面倒なんですよね……もう諦めて持ってるやつを全部なんとかするのはやめて、適宜対応していくことにしましたが[4]Sony Readerはパソコンと接続して管理する方式なので、大量の作業はしやすかった
  • ナビゲーションバーからページをどばっと移動させるときにたまにうまいこといかない

Amazon Kindle

Kindleで縦表示
一応キンドルのE-INK端末(Kindle Paprewhite:たしか第7世?)も持ってるんですけどあんまり使ってなくて比較という比較もできませんが……

いいところ

  • 全般的に操作に困ることはなかった(うまく表示ができないので勘とか経験に頼って動かす、という場面にはまだ遭遇してない)。
  • キンドル端末より使いやすい(たぶん)(というかキンドル端末が最悪:個人の感想です)

わるいところ

  • コレクション(フォルダ)の管理が面倒くさい。使いにくくないこれ……?(これ別に電子ペーパー端末特有のものではないものの(以下略)

今の所メイン使いしていないものの[5]ITジャイアントの外資企業に過度に依存するのはいかがなものかというためらいがある、たまに開催されるアホみたいなセールで大人買いすることはあるので、使用端末を一つにまとめられることはいいことです。Kindle Unlimitedはまだ使ってないけど、手を出し始めたらヘビーに使うことになりそう。

紀伊国屋 Kinoppy

Kinoppyで縦表示
これもここ数年ほとんど使ってないので(電子書籍使い始めた初期にちょっとだけ使ってた)、動作確認程度の利用。

いいところ

  • 読めることは読める(「本を読む」機能は他のアプリと遜色ない)。

わるいところ

  • アプリ開いたらまずストアにつながる。(動きが多いページは苦手なので)やめてほしい。起動するときのページを本棚固定にできないものか
  • 本棚(購入書籍)のページにたどり着いたとき、初期設定の表示だとまともに操作できない。リスト表示変更したらまし。
  • 本棚(購入書籍)のページから読みた本を選ぶのも一苦労。リスト表示にしても動きが多いのでE-INK端末では厳しい目。
  • 余白、もうちょっと狭くしたい……(iOSでの調整の仕方のヘルプは発見したものの、Androidでは発見できなかったのでできなさそう)

まあたぶんこれから追加で購入することもないからいいかな……あんまり冊数ないし読めることは読めるので……

まとめ

BOOKWALKERを電子ペーパー端末で読むという目的を達成できたので満足です!

早速設定終わったその日の夜に寝る前にガッツリ一冊読みましたが(BOOK WALKERの写真にでてる本)、いつもならタブレットで1冊読んで寝たら翌朝目がしょぼしょぼしていたところ、今回は大丈夫でした[6]タブレットで読むとしんどいので、寝る前はソニーのリーダーに入ってるやつ読むのが常でしたが……
本を読むだけならBoox Poke2(6インチ)もOSはAndroid9だから値段(2020年8月時点で公式ショップ189ドル:Nova2は339ドル)から考えて十分検討の余地はあるかと思われます、今の所代理店での取り扱い確認できていませんが……。

せっかくの手書き機能を活用すべく、自宅学習時のツールとしていい感じに使えないかなと今後はぼちぼち真面目な使用方法も試してみようと思います。

購入前に参考にしたり設定時に参考にしたサイト

SKT公式サイト(日本の代理店)
ウインタブ:BOOX Nova2 レビュー - 読むだけじゃなくて書ける、ベストサイズの7.8インチで、これが電子ペーパーAndroidタブレットの完成形!(実機レビュー)
山口真弘の電子書籍タッチアンドトライ:Google Playストア対応でE Ink採用の7.8型Androidタブレット「BOOX Nova2」
着物オヤジ:7.8インチ電子ペーパーAndroid端末BOOX Nova 2で本を読んでいるという話
Mandarin Note:7.8インチEinkタブレット Boox Nova2 レビュー
GeekDad Review: BOOX Nova 2 E-Ink Tablet

カバー関係については、しばらくはお家でしか使う予定がないので(昨今の情勢上外出予定がない)カバー無しの軽量な状態を満喫しつつ、iPad miniのサイズがうまくフィットするらしいので、可愛いのあるかどうか探して、これというのがなければGeekDadのレビューにでてくるSleeve方式のカバー買おうかなって思ってます。

References

1 探せば代理店もありそうな気もするけど、メーカーサイト/Amazonが便利そうだったのであまりちゃんと探しておらず。日本からでもメーカーサイトの中国倉庫分買えると思いますが、日本からなら代理店利用Amazon利用(メーカー直売在庫がある場合)が良いかなぁ……代理店利用なら値段同じくらいでおまけついてて(在庫があれば)国内在庫対応で早そう
2 ワコムのシステム使ってて、ワコムのペンもおまけでついてる。ちょっと遊んでみたら筆圧で先の太さも変わるし、文字認識システム使ってテキスト化もできるし(日本語の認識には別途日本語ファイルをDLする必要あり)おもしろかった
3 長時間液晶タブレット/スマートフォンで字を読むのがつらい
4 Sony Readerはパソコンと接続して管理する方式なので、大量の作業はしやすかった
5 ITジャイアントの外資企業に過度に依存するのはいかがなものかというためらいがある
6 タブレットで読むとしんどいので、寝る前はソニーのリーダーに入ってるやつ読むのが常でしたが……