ダンケルフェンガーまじダンケルフェンガー
外伝扱いでのローゼマインの親友ハンネローレのお話でしたが、これ実質本編では?というくらい本編の後の話だったので本編ですね。本編がローゼマインの視点で進むのに対してこちらはハンネローレの視点で進むので、ローゼマインが裏でいろいろ大変そうなところはどうなっているかすごく気になります(2巻の段階では詳細はわからない)。本シリーズ1巻収録のローゼマインのおまけの小話が、なんだこのバカップルは!!!!!というようなお話でたいそう良かったです。いいぞもっとやれ。
と、小話はさておき。本編で「本物のディッター」のために騒乱の鎮圧に加わっていたダンケルフェンガーの皆さんが、当時からディッターのことしか考えてなかったような印象を受けましたが本当にディッターのことしか考えていなかった(笑)。しかも、ディッター至上主義の中、ハンネローレはそうでもないんだろうなぁという感想だったんですがそうでもなかったのです。ディッター至上主義ではないものの、力こそ正義派だよこのお嬢さん……といろんな意味でまじダンケルフェンガーの領主候補生でした。面白かった。
ハンネローレの婚約者問題に端を発して、彼女を取り巻く男性陣が語られるわけですが、ヴィルフリート、あなた……(この子本当に何も考えてないだけだったのね!)という確認をしてしまい、それはそれで新たな発見というかやっぱりねというかで答え合わせをしてしまった気分でもありました。たぶん、いいとこの坊ちゃんポジションでのほほんと上級貴族している分には本人も周りも幸せなんだろうな、この人は。いい子なんですけど!でも!という。
「本好き」の本編を一気に追いかけた私が、ようやくこのシリーズの最新刊に追いついたのでこれからは刊行のタイミングで読めるぞーというところまで来ました。
次が出るまでしばらく空きそうなので、次は短編集読んできます!
本好きの下剋上 ハンネローレの貴族院五年生1・2
香月美夜/椎名優
TOブックス(2024.08)
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