本の感想, 作者名 か行壁井ユカコ

北陸の旧家に生まれた双子の佐々右布子と左馬之助は世にも珍しい一卵性の双子。お陰で病弱に育った右布子は左馬之助に頼り切った生活をしているが、最近左馬之助の態度が素っ気ないことに若干の不満を感じていた。
二人が所属する映画研究会で文化祭に出展するための映画を撮影することになり、右布子は主役を演じることになる。会長の西丸と部員の清野の4人での撮影で、今まで味わったことにない充実感を感じていた右布子だが……。