宝塚-星組 / エル・アルコン & レビュー・オルキス
星組の大劇場公演「エル・アルコン―鷹―」「レビュー・オルキス―蘭の星―」を見てきました。
前評判といいますか、ネットの海や新聞で拝見しました感想・講評等を読んで若干不安を抱えながら見に行ったのですが、普通に面白かったように思いました。エル・アルコンの方はダイジェストすぎて見るのが忙しかったんですが!(笑)
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■エル・アルコン
たしかに、これは1時間半でやるのは尺が短すぎるなぁとしみじみ思ってしまいました。超ダイジェスト。一本モノでやればもっと落ち着いて見られたのかなぁと思いつつも、なんやかんやで楽しめました。原作未読でのチャレンジで、「人が多すぎてなにがなんやらわからなくなるのでストーリーは押さえておいた方がいい」と本日2回目の鑑賞となる同行人より前もってアドバイスを受けておりましたので、この前のタカラヅカ詣の時にこちらのパンフレットも確保し、予習してから臨みました(注:いつもはだいたい無予習)。お陰で混乱することもなく、すっきりお話を楽しめました。
まずは最初のスクリーンに映し出された映画のような演出がすごいなぁ、と。要所要所で使われているんですが、お金かけてますねこれ。タカラヅカといえば舞台装置が安(以下自粛)。
ストーリーを知っていたというのにあまりにもの主人公のダークヒーローな展開にちょっと驚き。タカラヅカの主人公がこれでいいのか……とシルバー・ローズの時と違う意味で一瞬不安になりましたが、まあ、かっこよかったので。かっこいい人は何をやってもかっこいいのです。あの淡々と悪事を重ねる安蘭さんに去年のヘイズ・コードを思い出しました。
他の男性陣はというと、レッド一味とブラック一味の愉快な仲間達が好き。ああいうむさ苦しい友情は見ていて清々しいので(矛盾してます)大好きです。他には、真のヒロインはお前かニコラス!と最初から最後までおいしいところをかっさらいのティリアンの一の子分にくらり。いいかも、と今まで何となく注目していた方なのですが、今作で退団ということで残念な限りです。
そして、今回は女性陣が良かったですねぇ。ヒロインの女海賊さんの遠野さんの凛々しさにほれぼれ。いいなぁ、こういうヒロインさん珍しいけど大好物だなぁ。女海賊一味はかっこよかったし(あの時代の船を女だけで動かしてたのか……とどうでもいいことが気になった)、一人ギャグキャラのジュリエットや楽しまれていそうな女王様など、味があって良かったです。
■レビュー・オルキス
今回の特別ゲストの方の振り付けされた場面がよくわからんという話を色々聞いておりましたが、もともと普通のショーでもダンスに込められた意味というのがよくわかってないので(疎い)私にはあんまり関係なかったですね!たしかに、いつもと何となく大分違うなぁと感じたところはありましたが(タカラヅカ的ダンスの組み方とかにあんまりこだわっておられなかった?)、きれいでかっこよくて目の保養になればなんでもいいのです。そして、今回も途中一部その色遣いの衣装は……と思ったところもあったけどだいたいがきれいでかっこよかったので満足~。おじいさんとおばあさんの熱の入った演技がおもしろかったです。寝るな!って吉本かいな。公演も終盤に入り、だいぶのってこられているのでしょうか?
今年最後の大劇場での鑑賞でしたが、楽しめました。来年も楽しみです。
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コメント一覧
宝塚星組公演『エル・アルコン-鷹-』『レビュー・オルキス-蘭の星-』
グラン・ステージ『エル・アルコン-鷹-』
原作・・・青池保子(『エル・アルコン』『七つの海七つの空』より)
脚本・演出・・・齋藤吉正
グラン・ファンタジー『レビュー・オルキス-蘭の星-』
演出・・・草野旦
《CAST》
安蘭けい 遠野あすか 柚希礼音
立樹遥 涼紫央 南海まり 綺華れい 和涼華 琴まりえ ほか
ダーティーヒーロー安蘭けい。観て来ました!
16世紀後半。スペイン、イギリス、フランスが覇権を争っていた頃。
イギリスの名門貴族のティリアン・パーシモンは、24歳の若さでイギリス海軍の大佐となっていた。
しかし、彼は父親のように接してくれ、実はスペインのスパイだったジェラードと母親イザベラから聞いた無敵艦隊を有すスペインに強い憧れを抱いていた。
「野望のままに生きる」ことを心に決め、冷徹な道を歩み始めたティリアン。世界の七つの海を制覇することこそ、彼の夢であったのだ・・・。
ダイジェストだという噂を目にして観に行ってきた次第ですが、
展開早ッッ!って感じではありましたが、
途中まで横文字の名前が覚えられず、
何の話をしているんだか理解不能なところもありましたが、
結構楽しく観ることができました。
私、それほどコスチュームモノが好きではないんですが、
豪華な衣装は見ていてやっぱり素敵。
2階席A席といういかにも中途半端な席だったせいもあるでしょうね。
ゴージャスな衣装はわかりやすく目の保養です。
そして何より好きだったのが、
娘役トップのあすか嬢が演じた女海賊ギルダ。
わーーー大好きなのーーーこういう役!!!
男勝りで勝気で、でもどこか脆いところがある女。
まさにツボっす[:ラブラブ:]
そんな彼女がトウコさん演じるティリアンと密会する場面。
銀橋で歌まじりに進む会話。
ティリアンのくどき文句もにも冷ややかな彼女。
このときの黒いドレスがまた素敵なんだなー。
あすか嬢はお披露目の『シークレット・ハンター』で初めて生で見たんだけど、テレビで意識したのは花組『マラケシュ-紅の墓標-』の時。
あの低めのトーンが好きだったので、今回は席で小躍りでした。
もうトウコさんのお歌が聞けたから良かったわ、という感想もありますけど。
歌声の伸びがいつもより増してスバラシかったと思うのは私だけ?
とーーーーっても良かったです!!
そして勿論、悪悪悪[:イヒヒ:]
「女は男に抱かれていればいい」
「メロドラマの終焉だ」
「私も知っている・・・私の首にも幾重にもロープがかけられていることを・・・だが私は誰にもこのロープを引かせはしない」
わーお、悪役~~~[:ラブ:]
押し倒し方はちょっとダメだししたいところもあったけど、
でもこれは演出家へのダメだしだなぁ。
マンガにはギルダが下着姿になるところがあるのかもしれないけど、
上半身が白いコルセットで下がスカートってあんまりそそられないわ・・・。
私的には押し倒しシーンベスト1は『輝け!黄金の翼よ』の麻実れい×一路真輝なんだなぁ。
あの色気を見習ってぇぇぇぇぇ!!!(爆)
あとね、ツッコミ所ベスト1といえば、
裏ヒロインはあんたか、ニコラス!!!!!
別にティリアンとデキてるとは思わんが・・・。
(『堕天使の涙』の主従(サリエル×ルシファー)は絶対デキていると踏んでいたけど・爆)
なんかオイシイトコ取り?
妙にキレイめな顔立ちも気になるわぁ。
つねにティリアンの傍らには彼がいる・・・。
ショーの方は、なんだが変わった印象を受けました。
流れが変わってるっていうのかな・・・?
宝塚のショーを見た気があんまりしないというか・・・?
白い蘭の花をバックにトップコンビで踊るデュエットダンスはさすがの美しさでしたけどね。
オススメ度『エル・アルコン』★★★★☆
『レビュー・オルキス』★★★☆☆
はじめまして!tomekitiと申します。
「あわせて読みたい」から流れてきましたが、超同感の感想についついコメントをと思いまして・・・。
私は昨日、東京にて『エル・アルコン』を見てきたんですが、
>真のヒロインはお前かニコラス!
全くもってその通り(笑)
ちょこちょこ出てくるなぁと思っていたんですが、最後まであんたが一緒かいな!?って感じでびっくりしました。
TBも一緒に送らせて頂きました。
たぶん送れているかと思うんですが・・・。
またのぞかせて頂きますので、どうぞよろしくお願いします。
tomekitiさん、こんんちは、初めまして。
ようこそおいでくださいました。
タカラヅカ関係で反応をいただけることは少ないので非常にうれしいです(笑)。
ニコラスはあの寄り添い方がまさにヒロインでしたよね。東京でもしっかりヒロインでしたか!思わずつっこまずにはいられないくらいおいしい役なのでつっこんでしまいましたが、同意してくださる方がいらっしゃってよかったです。
雑食性タカラヅカズキーなのでまたちょくちょく感想はあげていくと思います。またいらしてくださいね。
TB、しかと受け取っておりました。スパムがひどいので承認制にしているのですが、不安にさせてしまってごめんなさい。
それでは。