阪急電車 / 有川浩
阪急の今津線を舞台に繰り広げられる短編集。電車の中とそして駅で繰り広げられるちょっとした物語の積み重ねでした。
電車の中から始まる運命の恋や壮絶な決意をして敵地に乗り込むかっこいい女性の話など、同じ一冊の本の中でいろんな物語が楽しめますね。すさんだ気分になった後にいきなりほんわか気分になる物語などこの緩急がなんかすごいです。とくに討ち入りの翔子さんはひたすらすごいな、と。たくさんいる主人公の中では翔子さん(かっこいい大人の女性)と時江さん(ずばずばものを言うかっこいいおばあちゃん)が好きだなぁ。
一応、短編集という形を取っているので各駅ごとに主人公は違うのだけれど、大きく重なったりすれ違ったりして一つの物語を織りなしていくところはさすがだなぁと思ってしまいました。最後はどう物語をしめるのだろうとわくわくしながら読み進めていました。
今津線はしょっちゅう見るけど乗ったことはないので(まあ、ほら、終着駅が宝塚駅……。宝塚線なら語れるよ!)どんな路線かは想像でしかないんだけど、この物語を読んだ限りまったりできそうな路線だな、と感じました。
最後に一つ。最後のあのオレンジの屋根でベージュの壁の建物はたぶんきっと大劇場だーと(→コレ)主張させていただきたく。音楽学校は見たことないんだけどあそこまで目立つ建物は夢の国宝塚大劇場じゃないかなぁ……、と。宝塚線乗ってると、あのカーブから大劇場に近づく風景を見るだけで興奮する(←アホの子)。
阪急電車
有川浩/徒花スクモ(イラスト)
幻冬舎(2008.01)
ISBN:978-4-344-01450-3
【bk1/amazon 】
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コメント一覧
阪急電車@有川浩。
おもしろいっ!!お勧めっ!!!登場人物がみんな普通の人なんです。今日も何処かで起こってそうなお話の数々。読みやすい文章なので一気に読破しました。阪急沿線にお住まいの方、いわくや思い出がある方は風景が目に浮かぶと思うし感情移入がしやすいと思います。ちなみ…
阪急電車/有川浩
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【恋の始まり、別れの兆し、そして途中下車……関西のローカル線を舞台に繰り広げられる、片道わずか15分の胸キュン物語。
大ベストセラー『図書館戦争』シリーズの著者による傑作の連作集。 】
これは、「クジラの彼」に続く恋愛
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# 出版社: 幻冬舎 (2008/01)
# ISBN-10: 4344014502
評価:85点
楽しかった。
関西ローカルな阪急電車。しかも今津線。なんとまあマイナーなところに目をつけてそ…