やおろず / 古戸マチコ
亡くなった祖母が大切に祀っていた「家神」を下宿先に迎えることになってしまった澄香は、常人には見ることのできない「八百万の神様」が見えるようになってしまう。神々のかしましさに澄香は穏やかとは言い難い賑やかな日々を送ることになる。
ネット小説発祥の「やおろず」を読んでみました。日常ほのぼの(ただし神様がからむので若干非日常)系のなごみ話でした。
何かしら大きな事件が起きるわけではありませんが、人騒がせな神様達がまきおこす騒動にへなへなと巻き込まれる澄香ちゃんのガッツが読んでて楽しかったです。澄香ちゃんはいい子だ。そして神様めちゃかわいい。オカルト大好きノロ君もいい味出してたなぁ。
ほのぼのしつつも後半は多少しんみりとしてしまう展開でもあり、読了後はなんとなくよかったなーと思えるお話。八百万の神様ならではのおおざっぱさと切なさをかみしめながら楽しかったなと満足感を味わえました。
やおろず
古戸マチコ/裕龍ながれ
イースト・プレス(2007.12)
ISBN:978-4-87257-857-7
【bk1/amazon】
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