暴風ガールズファイト2 / 佐々原史緒

本の感想, 作者名 さ行佐々原史緒

部への格上げと校外試合と公式戦のために、新たなメンバー獲得に奔走するメンバーたち。ジャパニーズ・ホラーマニアの留学生・カレンとヴェリタスの王子・九条香月、そして王子の追っかけをゲットした一同は、公式戦に向けて夏合宿を敢行する。


ラクロスにかける女子高生の汗と青春の物語第二巻。今回も前巻に引き続き、とても熱くて燃える展開でとても面白かったです。既存のメンバーの個性のあるやり取りと、新規メンバーのこれまた個性あふれる掛け合いが面白く、そしてああ、スポ根!というラクロスシーンがとても楽しかった!
部への昇格だけで話が終わるのかと思いきや、夏合宿から秋の公式戦とハイスピードで息のつく暇のない展開でした。猛練習を経て、着実に実力をつけているロッソ・テンペスタの面々が非常に頼もしく見えます。特に、公式戦の第一戦は気持ちがよかった~。順調に行くかに見えた中、壁にぶつかり、そしてそれをぼろぼろになりながらも乗り切って、最後はまた新たな目標に向かってスタートするという熱い展開がすばらしかったです。

新規加入メンバーのヅカ系王子にかなり反応してしまいましたが、既存メンバーの宮前さんがやっぱりおもしろいなぁ。今回は妖精さん発言に加えて「少女マンガ二登場する伝説の生き物」発言が…(ツボにはまったらしい)。しかも試合中の発言はかなりアグレッシブという。いい性格している宮前さんです。しかし、これだけたくさんの女の子がいてまったく混乱しないのはさすがだなぁとおもいました。

まだいろいろ構想はあるというものの、3巻の発売予定は今のところない、とのこと。今更ながらですが残念です……。しかし可能性はゼロではないみたいなので、いつかどこかで、とそこはかとなく期待しておこうかと。

img暴風ガールズファイト2
佐々原史緒/倉藤倖
ファミ通文庫(2008.01)
ISBN:978-4-7577-3919-2
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